2012.01.20 Friday 02:02
日本でも是非真似して欲しいフランチャイズ同士の“親善賭け”
突然ですが、これ誰が何してるのか分かりますか?分かったらかなりのアメフトオタクです。


実はこの人、ピッツバーグの市長さんで、「ティーボーイング」(Tebowing)しているところです。
このTebowingは今年アメリカで社会現象になっているものなのですが、敬虔なクリスチャンであるデンバー・ブロンコスQBのティム・ティーボウ(Tim Tebow)が事あるごとに神に祈りを捧げることから、その真似をし出したのが始まりです。
ティーボウは大学時代は最優秀選手賞(ハインズマン賞)を獲得するなど活躍したのですが、パスが苦手で、高いパス能力を求められるNFLでは成功しないんじゃないかと言われていた選手です。今シーズンも開幕当初から控えだったのですが、先発したQBが結果を残せず、ブロンコスが藁にもすがる思いで?彼をランニングQBとして先発起用したところ、そこから神がかり的な快進撃が始まり、プレーオフ出場を決めてしまいました。
当初は、冴えないパスを投げるティーボウを揶揄するような形でこれが始まったのですが、ブロンコスの快進撃が始まるや、いつの間にか「不可能を可能にする儀式」のようなイメージにイメチェンしてしまったんですね。Tebowingでググってみると、無数の写真が出てきます。
で、冒頭の写真の話に戻ると、PO1回戦でブロンコスがピッツバーグ・スティーラーズと対戦したのですが、その際ピッツバーグの市長が「もしスティーラーズが負けたらティーボウのユニフォームを着てティーボーイングする」と大見得を切ったんですね。下馬評でも強豪スティーラーズが有利とする向きが多かったのですが、結果的には大アップセットを食らって負けてしまい、市長は公然の前で辱め?を受けるハメになってしまいました。それがあの写真というわけです。
実は、アメリカではここ一番の試合の前でフランチャイズの市長同士が親善賭け(friendly wager)をするというのが定番になっています。
例えば、先週末のジャイアンツ対パッカーズ戦でも、NY市長とグリーンベイ市長が「負けた方が勝った方にチーズケーキを奢る」という賭けを行っていました。これは、NYがチーズケーキで有名なことと、グリーンベイがチーズの名産地として有名な点から地域振興も兼ねてやっているんですね。
こういう賭けなら誰も損しません。スポーツは都市と都市のプライドの戦いですから、市長が率先してプライドを賭けて戦うというのは、1)地元特産品のPRにもなりますし、2)ファンも一層熱狂できますし、3)市長の人気も高まるでしょうから、いいこと尽くしです。こういうことは是非日本でも真似して欲しいところです。「市長が賭けだなんて、青少年の健全育成に良くない」なんて野暮なことを言う人はいません。楽しむところは目一杯楽しむ。これがアメリカ流です。
例えば、昨年の日本シリーズで福岡と名古屋の市長が、「ドラゴンズが勝ったら福岡市長が名古屋できしめんを、ホークスが勝ったら名古屋市長が福岡で明太子をPRする」なんて賭けてたら一層盛り上がったかもしれません。
さて、パッカーズを撃破したジャイアンツですが、今週末はサンフランシスコ49ersとNFC決勝です。既に、市長同士の賭けも決まっているようですね。
今回は、もし49ersが勝ったらマンハッタンの49th Streetのタイムズスクエアの一角を「49ers Street」に改名してサンフランシスコ市長にNY名物のベーグルを1ダース贈る、もしジャイアンツが勝ったらサンフランシスコ名物の路面電車にジャイアンツのフラッグを取り付け、名産のサワードウパンをNYに贈る、という内容になっています。さて、どういう結果になりますか。
49th Stが49ers Stになるなんてことは、ニューヨーカーとしては絶対に許すことはできないことですね。上手く地域振興を図りながらファンも巻き込んで楽しんでしまうのは、素晴らしいアイデアだと思います。
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