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寒さに翻弄されるスーパーボウル

全米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」がいよいよ今週末に迫ってきたニューヨークです。  

スーパーボウルと言えば、世界最大の視聴者を集める単一スポーツイベントで、米国内でもその視聴率は23年連続で40%超。米テレビ番組史上、視聴者数ランキングでトップ10を総なめしているというお化けコンテンツです。その高い視聴率から、今年の30秒のCM枠は過去最高の400万ドル(約4億円)で販売されています。  

毎年世界中から注目を集めるスーパーボウルですが、今年は新しい“魅力”が加わって大騒ぎになっています。それは、「天気」です。

従来まで、スーパーボウル開催地には、2月の平均気温が華氏50度(摂氏約10度)以上あるか、それ以下の場合はドーム球場があることが求められていました。スーパーボウルは毎年2月の第一日曜日に開催されますから、プレーコンディションを考えてこうしたガイドラインが設置されていました。 

しかし、今回のニューヨーク開催では、このガイドラインが適用されず、初の寒冷地での屋外開催となったのです(試合が開催されるMetLife Stadiumは屋外型スタジアム)。ニューヨーク市の緯度は、日本なら青森県と同じくらいですから、冬はとにかく寒い。  

MetLife Stadiumのあるニュージャージー州イーストラザフォード(そう、NY開催と言いながらスタジアムは隣のNJ州にあるのです)の2月の平均最高気温は華氏41度(摂氏約5度)、平均最低気温は華氏22度(同マイナス6度)ですから、一日中氷点下という日も珍しくないのです。  

なんでこんな寒い所で開催することになったのかというと、ビジネス上の判断があったからだと言われています。オリンピック開催都市の招致と同じで、NFLも3〜5年先までのスーパーボウル開催地を招致希望都市の間で競わせるのですが、最近の傾向としては新スタジアムを有する都市に落ち着く傾向が見られます。  

スーパーボウルが来るとなれば、その経済効果で当然地元は潤いますし、スタジアム自体も命名権契約を結びやすいとかいろいろビジネス上のメリットがあるわけです。こういう流れができれば、地方自治体としても新スタジアムを建設するインセンティブにもなります。その流れに乗っかってNYも選ばれたというわけです(MetLife Stadiumは総工費16億ドルをかけて2010年にオープンしたばかり)。

しかし、初の寒冷地・屋外開催ということで、関係者やファンがその「寒さ」に翻弄されています。  

まず、「寒くて本当に大丈夫か?」という素朴な疑問です。日本に住んでいる皆さんは、氷点下で試合観戦なんてしたことない人が大半だと思います。僕は1度だけあるのですが、もうじっくり試合を観ているなんて無理です。ビールなんて飲めません。僕はホットコーヒーやホットチョコレートをお替りしつつ(これもすぐ冷たくなる)、泣きそうになりながら観ていました。  

実は、ニューヨーク市はこの冬歴史的な寒さに見舞われており、20年ぶりに日中でも摂氏マイマス15度(体感気温マイナス25度)なんて日もありました。こんな日に野外観戦など自殺行為です。  

NFLも当日大雪が降った場合などに備えて緊急対応計画を策定しているようです。天気によっては、試合時間を動かす、試合日を変えるというオプションが検討されています。当日の気温がマイナス20度を下回ったら延期されるなんて、嘘か本当か分からないような噂も流れています。  

しかし、試合時間を変えるならまだしも、試合日を変更するなら混乱は必至でしょう。宿泊施設の確保の他、航空便の変更などの手続きがこの国でスムーズに行くとは思えません。

この寒さの余波が意外な形で出ているのか、チケットの再販市場です。通常、スーパーボウルやワールドシリーズなどプレミアチケットには再販市場で高値が付き、1万ドル(約100万円)を超えることも珍しくないのですが、この寒さの影響でその値段が乱高下しているのです。  

売出し当初、チケットは安くても3000ドル(約30万円)程度の値を付けていたのですが、どうも当日の天気がやはり寒そうだということで、試合開始5日前に当たる1月28日午後6時時点で再販大手StubHubでは2000ドル(20万円)を切るチケットも見られるようになっています。


こうしたプレミアチケットを投資目的で転売する人も少なくないのですが、こういう人は今売るべきかどうか、天気とのにらみ合いを続けているところです。逆に、値下がりの動きを見て、僕の友人なども「この値段なら思い切って現地観戦するか?」などと仲間内で盛り上がっています。天気を挟んで悲喜こもごもといった様相です。

スーパーボウルと言えば、ラスベガスのカジノで巨額のお金が動く事でも知られていますが、今回は寒さのお蔭で新たな楽しみが加わっているようです。  

通常は、 

「どちらのチームが優勝するか?」 
「誰がMVPを取るか?」
 「タッチダウンパスはいくつ通るか?」 

など、競技の結果や内容に関する賭けが中心となるのですが、今年に限っては  

「当日は雪が降るか?」 
「試合開始時点で気温は氷点下になるか?」 
「試合中の最低気温は華氏28度(摂氏マイナス2度)を下回るか?」  

などの特別項目が用意されているのです。ちなみに、今のところ「雪は降らない」「試合開始時点で氷点下にならない」「最低気温はマイナス2度を下回らない」が優勢の様です。


さて、当日の天気はどうなりますやら。え、僕ですか?僕は家でじっくりゆっくりテレビ観戦します。

ピンチはチャンス

スーパーボウルが終わり、米国のフットボールシーズンも一旦一区切りつきました(とはいえ、ドラフトなどがすぐに控えてはいるのですが)。

NFLと言えば、年商95億ドルを誇る世界最大(ビジネス規模)のプロスポーツリーグです。昨日のスーパーボウルの視聴率も約48パーセントと、相変わらずその力は他のスポーツの追随を許さないレベルにありますが、実はNFLが今最も頭を痛めているのは選手の脳震盪の問題です。

これは、以前日経ビジネスでも「アメリカの試合から迫力が消える?〜ケガ防止に走る米スポーツ界お裏事情」でも書きましたが、長期的にはリーグの存続を脅かすような由々しき問題です。今、アメリカでは子供にフットボールをやらせたがらない親が増えてきているという話をちょくちょく耳に挟みます。成人になった後の脳疾患による後遺症が怖いからです。

NFLは現在、脳疾患を抱えた引退選手から「脳震盪のリスクを事前に知らされないままプレーをさせられた」として多くの訴訟を抱えています。これを受け、脳震盪の起こる確率の高いキッキングのルールを変更するなどの対策を取っていますが、フットボールという競技自体に暴力性が伴うだけに、本質的な解決は簡単ではないでしょう。

NFLのコミッショナーは、これを「NFL存亡の危機」位に捉えていると思います。今は史上最高の繁栄を謳歌しているNFLですが、ユースレベルでの効果的なタレントの育成が疎かになれば、その影響が出てくるのは10年後、15年後です。

そんなピンチを迎えているNFLが、鮮やかな一手を打ってきました。

まず、先月、NFL選手会がハーバード大学との間で総額1億ドルの研究助成金拠出を含む10年間のパートナーシップを結びました。現役選手100名+引退した選手1000名に対してモニター調査を行い、プレーと脳疾患の因果関係を調査し、予防と治療に役立てるそうです。

また、NFLも先週、GEとの間に5年間のパートナーシップ契約を結びました。この契約では、両者が5000万ドルを拠出してGE社のイメージング技術を活用して脳震盪検知について研究を進めるそうです。GE社と言えば、最近このイメージング技術を大々的にPRして医療分野への進出を図っています。

こちらでは、こんなCMもオンエアされています。これは、同社のイメージング技術で事前に心臓疾患を検知した学生が、医者のアドバイスを受けながら大好きなスポーツをプレーし続けることができるというものです。


「ピンチはチャンス」とはよく言ったものです。以前、「ピンチをチャンスに変える発想力」でニュージャージー・ネッツの事例などをご紹介しましたが、こちらの人は、ピンチに陥った時に、そのアテンションを良い方向に転化してチャンスに変えることがとても上手いと思います。

こういうポジティブなスピンをかけるのは、トップダウンでしかできない仕事でしょう。こういう仕事はNBAのデビッド・スターンコミッショナーなどが得意としています。NFLも、スーパーボウルの前に広報しているところが、抜け目ないところです。

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NFL初の女性審判誕生

ロンドン五輪が終わりました。アメリカにいると、ほとんど日本人選手のメダル獲得に関する報道に触れないので、少し盛り上がりから取り残された感があり、寂しい限りです。

獲得メダル総数では104個の米国がトップでしたが、実はこのうち58個が女子選手がもたらしたものです。今回の大会は、参加した204の国と地域全てが女子選手を派遣した記念すべき大会だったのですが、その中で米国でも女子選手が獲得したメダル数が初めて男子を上回りました。

世界に女性パワーを見せつけた格好の五輪になったわけですが、米国スポーツでも女性の躍進が伺えるニュースが飛び込んできました。NFLに女性の審判が誕生するかもしれないというニュースです。

昨年、労使紛争からロックアウトに発展したNFLですが、実は今、NFL審判組合との労使交渉も暗礁に乗り上げており、6月3日からロックアウトに突入しています。つまり、昨年までの審判は全員フィールドから排除されています。

NFLは元NFL審判や大学の審判から代替要員を確保して、プレシーズンゲームに臨んでいます。その中に、NFLで初の女性審判となるシャノン・イースティン(Shannon Eastin)さんも含まれていたんですね。イースティンさんはMid-Eastern Athletic Conferenceという大学のカンファレンスや高校フットボールで16年間審判を務めたベテランだそうです。そして、既に8月9日に開催されたプレシーズンゲームで審判デビューしています。

NFLは2001年も代替審判で公式シーズン入りしていますし、今回もその可能性が濃厚のようです。NFLの公式戦で初めて女性審判が笛を吹くのも時間の問題のようです。

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パッカーズから株主総会への案内状が届きました。

僕がパッカーズの株主になった経緯は以前「NFLのオーナーになりました!」でお伝えしました。

株式を購入した時は、職業柄ネタとして面白いかなという軽いノリだったのですが、思った以上に丁重に株主として扱ってもらえて、「ファン心理が分かってるなぁ」と感心してしまうことが結構多いです。やはり、5回目の増資ともなると、ファンサービスという視点からもノウハウが蓄積されているんでしょう。

株式が送られてきた時の様子は先のブログでもご紹介した通りで、専用のロゴ入りドキュメントケースから取り出した時は、思わず「おおっ!」と唸ってしまうほどでした。

今度は、そんなパッカーズから株主総会への案内が届きました。球団社長の署名入りの手紙で、株式購入への謝意やその使途、および株主総会への招待などの内容が書かれています。


今回の増資では、12週間で約26万9000株が売れ、25万人が株主になりました。過去の株主と併せると、約36万4000名の株主がいるそうです。もちろん、僕のような「なんちゃって株主」を多いと思います。

株主総会は7月24日に本拠地のランボー・フィールドで開催されます。同スタジアムの観客収容人数は約7万3000名ですから、株主が全員参加したら入りきりません。まあ、株主は全米中にいますから、全員が参加できるわけはないのですが。

で、パッカーズももちろんその辺りのことはもろもろ分かっているので、例えば役員の選任はオンラインでできるとか(下)、株主総会への参加可否の連絡のところに「参加するので入場券を送ってほしい」「参加できないが、ディスプレー用の入場券を送ってほしい」など、気の利いた事までやってくれます。

ここでも、「うーん、やるなぁ」と唸ってしまいました。


今回は残念ながら都合が悪くて株主総会には参加できないのですが、いつか実際に現地に行って様子を見てみたいですね。

NFLバッカニアーズが首下全身まひの選手と契約

NFLタンパベイ・バッカニアーズが、大学の試合中の怪我で首から下が全身まひしている元ラトガーズ大のエリック・リグランド選手と契約を結んだことが話題になっています。

リグランド選手は3年生だった2010年10月の試合中に頸椎を骨折して首から下が麻痺し、当初は自発呼吸もままならないのではないかと医師から診断されたそうです。しかし、その後の懸命のリハビリの甲斐もあって、今では自発呼吸はおろか、自動車椅子で自由に動き回れるまでに回復しています。


ラトガーズ大はNY州の隣のNJ州にあるということで、彼の事故やその後のリハビリでの回復などはNYでも度々報じられているのですが、彼のポジティブな態度にはいつも驚かされました。「自分の足で地面に立つ」ことを目標に日々の厳しいリハビリをこなしているのですが、彼の表情には一点の暗さもなく、信念に貫かれた強さは周りの人をインスパイアするのです。

怪我から約1年後、彼はチームメイトとともに車椅子でフィールドに姿を現しました。スタジアムはスタンディング・オベーションに包まれます。


実は、今年からバッカニアーズの新HCとなったのは、昨年までラトガーズ大HCだったグレッグ・シアーノ氏。まさに、リグランド選手が怪我でフィールドに倒れた時のHCでした。こうした縁もあり、バッカニアーズはオフシーズンの90名のロースターの1つを彼のために空けたのでした。

バッカニアーズはNFL球団の中でもコミュニティー活動に熱心な球団です。今回の契約も、単なる話題作りではなく、脊椎の怪我への啓蒙や問題提起が目的なようです。リグランド選手も、契約金は治療法発見のためのリサーチに寄付するそうです。

スポーツの価値は試合を行うことだけでない、ということを教えてくれる素晴らしい事例だと思います。

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セインツオーナーのホーネッツ買収(NFLクロスオーナーシップ)

本日、NFLニューオリンズ・セインツのオーナーがNBAニューオリンズ・ホーネッツを買収したと報じられました。買収価格は3億1800万ドルだそうです。

日経ビジネスのコラム「球団移転ダンス“最後は私と踊って”〜ホーネッツ身売り騒動に見る日米の球団売却事情の違い」などでも書きましたが、ホーネッツは前オーナーが手放そうとした際、望ましい買い手が現れず、買い叩かれるリスクを恐れてNBAリーグ機構が3億ドルで買収し、次のオーナーが見つかるまで暫定保有していました。

NBAは、今回ホーネッツ売却を果たしたことで、何とか球団価格を右肩上がりに保つことができたわけです。米国では球団は投資物件(Investment Property)と認識されていますから、これもリーグの重要な役目です。

ところで、NFLのオーナーシップルールは4大スポーツの中でも最も厳格なことで知られています。例えば、球団オーナーは基本的に個人か家族しか認められない(法人所有はNG)、球団の上場(パブリックオーナーシップ)もダメ(パッカーズはこの規制ができる前の例外事例)といくつもの制約が課されています。

今回のようなクロスオーナーシップ(同一オーナーが複数球団を保有する)についても、NFLが球団を置くフランチャイズ都市では、他のスポーツの球団を保有することができません。最近、このルールにひっかかったのが、コロラド州デンバーでNBAデンバー・ナゲッツやNHLコロラド・アバランチなどを保有し、最近では英プレミアリーグのアーセナルなどを買収したスタン・クロエンケ氏です。

同氏は、NFLセントルイス・ラムズの買収を試みたのですが、同氏が既に球団を保有していたデンバーにはブロンコスというNFL球団があるため、NFLのクロスオーナーシップ・ルールに抵触するとして却下されてしまいました。結局、同氏はデンバーの球団の保有権を息子に譲ることでラムズ買収を達成しましたが。

NFLと言えば、リーグ主体の共存共栄の思想が強いことで知られていますが、オーナーシップ・ルールにもその思想が染み込んでいるわけですね。要は、NFLオーナーどうし、他球団の商売の邪魔はしないという申し合わせです。クロエンケ氏も「NFLファミリーに入りたいなら、他のオーナーに迷惑をかけるな」と踏み絵を踏まされた感じでしょうか。

こうした厳しいクロスオーナーシップ・ルールを持つのはメジャースポーツではNFLだけです。他リーグは、八百長防止という観点から同一競技内でのクロスオーナーシップ(例えば、同じオーナーがMLB球団を2つ持つなど)は禁じていますが、競技が違えばどこに球団を保有してもOKです。

しかし、NFLのクロスオーナーシップでも唯一の例外があります。それは、自分が他競技の球団を保有している同一マーケット内なら、複数球団の所有が認められるという点です。この場合、マーケットがカニバライズされたとしても、自分のもう一方の球団が損するだけなので、OKということなのでしょう。

今回のホーネッツ買収は、厳格なオーナーシップを科すNFLの中では例外的な事案だと言えます。

※この記事の中の「保有」とは球団株式の過半数以上のマジョリティー・オーナーシップのことを指します。少数比率の株主は該当しません。

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悪くない!パッカーズ株券フレーム

先日、グリーンベイ・パッカーズの株式を購入したのは「NFLのオーナーになりました!」でレポートしました。

株券が来たらこれを飾っておきたいと思うのが、ファンの心理ですよね。250ドルも払ったのに、机の中に寝かせておくのはもったいない!

というわけで、ネットでいろいろと探してみたのですが(いろんな業者がいろんなフレームを作って売っています)、パッカーズファンサイトに良さげな株券フレーム(そうです、株式専用のフレームが売っているのです)が紹介されていたので、そこで購入してみました。値段は、送料・税込で99.98ドル。

実際、額が飛ぶように売れているようです。株券の販売は昨日で締め切られたのですが、発売開始から12週間で26万8000株が売れてるんですもん。見事なクロスセルです。1つ不思議なのは、パッカーズの公式サイトで株券用のフレームが売っていないこと。そこまでやると露骨だと思われるからやっていないのでしょうか??

で、フレームを今か今かと胸を躍らせて待っていた、というのは嘘で、アメリカのグッズには粗悪品も多いので、「どんなのが来るんだろう」と半信半疑で待っていたというのが正直なところ。写真ではディーテルが分からないので(でかいアメリカはこういうところが不便です)。

で、今日フレームが届いたのですが、これがなかなか悪くないのですよ。届いてから、仕事そっちのけで夏休みに工作を作る子供のようにオフィスに設置作業を開始。

↓そして、できあがりがこれ。プリンターを置いているラックの後ろに掛けてみました。


もう少し寄ってみるとこんな感じ


さらに寄ると


木製のフレームの中に、パッカーズのチームカラーの濃い緑色のソフトフレームが入れられており、株券を飾る背景には、お馴染みの黄色のバックがラウンドが。凝ってますよね(笑)。

この色遣いは写真でも分かるのですが、実際に見てみないと、それが安っぽい色なのか、高級感が漂う色なのか分からないんですよね。でも、今回購入したフレームは当たりだったようで、買って良かったと思っています。かなり気に入りました。

さ、仕事しよっと。

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NFLのオーナーになりました!

早速、先日購入したグリーンベイ・パッカーズの株式が手元に到着しました!残念ながら日本からは購入できないということなので、株式を手にした時の体験を皆さんに共有させて頂きます。

まず、UPSから速達が到着。きちんと法律関連書類専用の速達封筒に入れられているところに配慮が感じられます。


この封筒を開けてみると、パッカーズのチームロゴつきの専用ドキュメントケースが出てきます。この「G」のマークを見て少し感動。


これを開いてみると、こんな感じ。「おおっ」と思わず声を上げてしまいました。


株式には自分の名前と住所が記入されています。「うーん、これで俺もパッカーズのオーナーの一人かー」などと満足感に浸ることができます。


これ以外に、球団社長からの手紙も入っていて、「これであなたもNFLオーナーの一人です」などとファン心理をくすぐる台詞が。そう言われると悪い気はしません。「なるほど、これで俺もジェリー・ジョーンズやロバート・クラフトと肩を並べたわけかー」などと妄想することができます。

これが250ドル。高いか、安いか。

ちなみに、パッカーズは株式発売後48時間で4630万ドルを調達(=18万5200株を販売)したとのこと。当初、2月までの約3ヶ月で2200万ドルを調達する予定だったので、見込みを大幅に上回ることになりました。

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パッカーズの球団株式追加発行に賛否両論

NFLグリーンベイ・パッカーズが今週火曜日(12月6日) より球団株式を追加発行しています。本拠地ランボー・フィールドの改築に必要な資金の一部を調達することが目的です。パッカーズは過去に4度株式を発行しており、今回が14年ぶり5度目の発行になります。

球団株式の公開は、一般市民にも球団保有を認めることから、米国では「パブリック・オーナーシップ」(Public Ownership)などとも呼ばれます。

パッカーズは現在、米国4大スポーツで唯一パブリック・オーナシップを実現している球団で、日本でも“市民球団”として有名です。しかし、言葉の響きがよいのでどの球団もパッカーズのような“市民球団”を目指しているかというと、そうではありません。

パッカーズは1923年に最初の株式公開を行っていますが、実はNFLは1970年にパブリック・オーナーシップそのものを禁止しています。つまり、パッカーズが「唯一の市民球団」であるという事実は、他の球団が目指してもなれない、というわけではなく、制度的にパッカーズが例外扱いされている、という意味合いの方が正しいのです。

米国プロスポーツ界では、1950年代くらいから資金調達の手段として球団を上場して株式公開を行う球団が多く現れましたが、現在は過去に公開した球団も全て株式公開を止めています。理由としては、命名権などの資金調達手段が多様化したため、敵対的買収などのリスクを負ってまで株式公開する必要がなくなったことや、SOX法の制定によりIRコストが増大したこと、スポーツビジネスの特殊性(選手の怪我の情報など、株価に大きなインパクトの与える情報を公開できない)が証券取引法の求める広範な情報開示義務になじまない等が挙げられます。

米国では、スポーツ球団は株式公開に馴染まないというのが定説になっており、過去に株式を公開したケースでも様々なリスク(特に株主代表訴訟)を避けるために、事前に大きな制約(配当なし、株式の売却・譲渡の禁止、議決権なし等)を株主に課していました。

(ちなみに、現在唯一株式の公開を続けているパッカーズはちょっと特殊で、証券取引所に上場しているわけではなく、SECにも認可されていません。パッカーズの株式は「非上場の公募」という形を取っており、一般的な意味での「株式への投資」には当たらない整理になっています)

「では、株式を買う意味ないじゃん!」と思う方もいるかと思います。

そうなんですよね。「投資」と考えると、プロスポーツ球団の株式を保有するメリットはほとんどありません。強いて言うなら、「球団の一部をOwnしている喜びを買う」という位かもしれません。実質的には、グッズを買う感覚、もしくは寄付を行うイメージに近いと思います。

今回のパッカーズの株式追加発行も、ネットでラクラク株式を購入することができます(買いたい人はここをクリック)。1株250ドルです。一応、買う前には目論み書に目を通さないといけないことになっていますが、その後、カートに入れてチェックアウトするだけという、ネットショッピングと全く同じプロセスです。

米国内では、こうしたパッカーズの取組みに批判もあります。口悪く言うなら、「ファンを騙して金を巻き上げてるんだろう」「原価3セントの株式を250ドルで売ってぼろ儲けしている」というものです。まあ、本人は好きで買っているわけですから、巻き上げているわけではないとは思うんですけど。

でも、グリーンベイのようにフットボールが市民の生活の一部になっている(誤解を恐れずに言えば、フットボール以外に娯楽のない)ような街ならではの話という気がします。例えば、ジェッツが株式を公開しても誰も買わないのではないかと思います。ジェッツファンは新スタジアムに移る際に、数万ドルのPSLを払わされていて皆怒ってますから(笑)。

かくいう私ですが、プロ球団の株主になれる機会もそうはないだろうと思い、1株買ってしまいました。

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NFL補足ドラフト

「NFL補足ドラフト」(NFL Supplemental Draft)

今、米国スポーツ界ではこの耳慣れないドラフト制度が大きな話題を集めています。昨日実施されたドラフトでは、昨年までオハイオ州立大でQBとしてプレーしていたテレル・プライアー選手が第3巡でオークランド・レイダースから指名を受けました。そして、実はプライアー選手が今年の補足ドラフトで指名された唯一の選手でした。

「なぜ唯一の指名選手なのに第3巡なの?」と素朴におやっと思った方もいらしたと思います。この不可思議な状況は、補足ドラフトの運用が少し変わっているために起こります。

そもそも補足ドラフトの趣旨なのですが、これは4月に開催される正規のドラフトの時点で、学業成績不振やNCAAからの罰則等によりドラフト参加資格を失っていた選手が、その後資格を獲得した場合に行われる救済ドラフトです。こうした選手はもちろん少数なので、毎年指名される選手は居たとしても一人とか二人のケースが多いです(誰もいない年もある)。

指名順の決め方が複雑なのですが、まず前年度の成績から以下の3つのグループに分類します。

1)6勝以下のチーム
2)6勝以上だかPOに進出できなかったチーム
3)POに進出した12チーム

次に、グループ毎に抽選でドラフト指名順を決めます。この際、前年度の成績が悪いチームの方が上位指名順を獲得する可能性が高くなるように調整されているようです。つまり、まずグループ(1)で順位を決め(例えば、昨年の成績なら6勝以下は13チームあるので、1〜13を決め)、次いでグループ(2)がそれに続く14位以降の順位を決め、最後にグループ(3)が残りの指名順位を決めます。これで、結果的に1〜32の指名順位が決まります。

そして、いよいよドラフト指名です。各チームは、指名したい選手がいる場合は、その選手を指名したラウンドを提示します(1〜7ラウンドを選択できる)。同一選手を同ラウンドで指名したチームが複数ある場合は、指名順が若いチームに指名権が確定します。重複がなければもちろんそのチームが指名権を得ることになります。

で、ここで面白いのが、選手を獲得したチームは同ラウンドの指名権を翌年の正規のドラフトで放棄しなければならない点です。つまり、レイダースは今年の補足ドラフトの3ラウンドでプライアー選手を獲得しましたから、来年4月のドラフト第3巡の指名権を失うことになります。

つまり、どういうことかというと、補足ドラフトの上位ラウンドで指名すれば単独指名できる可能性が高まりますが、その分来年の正規ドラフトで上位の指名権を失うことになるのです。この辺は駆け引きですね。

で、前置きがやたら長くなりましたが、なぜ今年の補足ドラフトが注目されているかというと、指名されたプライアー選手が大学在籍時代にNCAAの規則違反を犯してペナルティーを受けている身だったからです。オハイオ州立大はカレッジフットボールでは名門中の名門ですが、昨年部員がカンファレンス優勝リングなどを売って不当に利益を得ていたことが分かり、選手は翌シーズンの出場停止処分などを受け、名将ジム・トレッセル監督も見て見ぬふりをしていたとして辞任に追い込まれてしまいました。プライアー選手もNCAAから5試合の出場停止処分を受けてしましたが、大学を退学してNFL入りを表明したわけです。

そして、騒動を大きくしたのが、NFLコミッショナーが「NCAAの罰則逃れのためにNFLが利用されるようなことがあってはならない」と、同選手に対して「NFLに入っても同じく5試合出場停止処分を課す」と宣言したことでした。確かに、気持ちは分かりますが、NCAAの罰則をNFLに持ち越せるという規定はもちろんなく、その法的根拠は不明です。

ここまででも大概な騒ぎになっていたのですが、止めを刺したのがレイダースによる指名でした。プライアー選手のQBとしての評価はそれほど高くなく、指名しても5巡くらいだろうと言われていました。それをレイダースが3巡で指名してしまったのです。恐らく、来年のドラフトまで待てば3巡指名でもっと良い選手を指名できた可能性が高いと言われています。しかも、レイダースは既にQBを4人も抱えており、ESPNなどでは「運動能力の高さを見込んでWRとして起用するのではないか」と言ったような嘘のような憶測も流れています。

とまあ、最近はこのニュースで持ちきりだったんですが、このニュースを吹き飛ばす位のとんでもないスキャンダルがNCAAを襲ってしまいます。またこれについては後日触れようと思います。

【参考情報】
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