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WC捲土重来を期して制度改革を進めるヨーロッパ諸国

ワールドカップが終了して1ヶ月近くが経過しますが、予想外の早期敗退を喫したヨーロッパ各国は捲土重来を期して?制度改革を行っているようです。

例えば、予選リーグで1勝も挙げることができなかったイタリアは、とにかく自国選手の育成が急務ということで、イタリアサッカー協会はセリエAのクラブがEU圏外から獲得できる選手枠を急遽従来までの2名から1名に減らしました。これにはセリエAのクラブもカンカンになってストも辞さずという姿勢を見せたのですが、伊サッカー協会は意に介していません。こんな逆境でチェゼーナに移籍した長友選手はかなり評価されているということになります。

また、決勝リーグ1回戦で敗退したイギリスも、イタリアと同じくやはり選手育成が重要ということで、英政府がスポーツ組織の普及活動への投資額を増やす方向で検討を進めているようです。具体的には、従来まで放映権収入を5%を普及活動に回すという自主ガイドラインがあったのですが、これを一気に30%に増やすように審議を進めています。

また、制度改革ではないのですが、マイナスのWC余波と言う意味では可哀想なのがフランス代表で、代表チームの空中分解という醜態を晒し、1勝も出来ずに予選リーグ敗退に終わったことに失望した代表チームのスポンサー企業数社が仏サッカー協会を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしています。

ヨーロッパの各サッカーリーグは、世界的不況の影響から、今までの過剰投資モデルのマイナス面が大きく出ており、ここ1年ほどで大きくビジネスモデルを変える方向で動いています。そうしたビジネス面だけでなく、WCの結果を受け、選手の育成面での改革も同時平行で行われているようですね。

サッカーW杯の“見られ方”を日米比較する(下)

日経ビジネスオンラインの最新コラムがアップされました。ワールドカップ日米比較の後編です。

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■サッカーW杯の“見られ方”を日米比較する(下)
 〜盛り上がりは日本に、成長性では米国に軍配

 前回のコラムでは、サッカーワールドカップ開催中にちょうど日米を半分ずつ滞在することになった私が感じた、両国のワールドカップに対する盛り上がりの違いについて書いてみました。日本滞在中に多くの方から「日本に比べて米国ではワールドカップは盛り上がってるの?」という質問を頂いたので、少なくない方が同じような疑問を抱いているのではないかと思い、まずは私が感じたままを率直に書いてみたつもりです。 

 今回のコラムでは、日米のワールドカップの盛り上がりが数字的に見てどれ程のものだったのか、あるいは他のスポーツと比べてどの程度の盛り上がりに相当するのかを検証してみようと思います。

 まず、単純にテレビ視聴率で日米を比較してみると以下のグラフのようになります。日本の視聴率は関東地区のもので、番組が2部構成になっているものはそれぞれの視聴率を併記しています。また、米国の視聴率は米国全体のものと、いずれの試合でも国内最高視聴率を記録したサンディエゴ地区のものを併記しています(多くの人種・言語・宗教が入り混じる米国では、地区によって視聴率に大きな差が生じるケースがあるため)。

(続きはこちら

サッカーW杯の“見られ方”を日米比較する(上)

ワールドカップ開催期間中、偶然日米を半分半分で過ごすことになったので、両国の盛り上がりの違いをまとめてみました。

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■サッカーW杯の“見られ方”を日米比較する(上)
 〜ワールドカップは米国で盛り上がったのか?


 6月11日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会も、スペインの優勝で1カ月間の熱戦の幕を閉じました。実は、偶然なのですが、私はこの1カ月間のうちちょうどその半分(約2週間)を出張で日本に滞在することになりました。図らずも日米のワールドカップのメディア報道や国民の盛り上がりを両国で実体験する機会に恵まれたことになります。 

 日本滞在中は、多くのクライアント(スポーツ関係者)や知人から「ところで、アメリカではワールドカップって盛り上がってるの?」という素朴な質問を受けました。しかし、「盛り上がっているかどうか」はある意味かなり主観的な感覚で、自分なりに感じたことを説明することはできるのですが、果たしてそれが客観的な事実なのかはイマイチ自信がなかったわけです。 

 ということで、今回のコラムでは、自分の感覚を検証するという意味も含めて、日米で私が実体験した盛り上がり感を読者の皆さんと共有すると共に、可能な限り数字で客観的な状況についてもお伝えできたらと考えております。

(続きはこちら
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アメリカでWCは盛り上がっているのか?

NYに戻りました。東京の殺人的な蒸し暑さからようやく解放され、ほっと一息つけました。

ここ3週間出張続きでバタバタだったのですが、ふと気づけばオフィスの近くの公園の木々の色はいつのまにか柔らかい新緑の黄緑色から、濃い緑色に変わっており、季節の移り変わりを感じます。

さて、日本出張中に多くの方から「アメリカでワールドカップは盛り上げっているの?」という質問を受けました。僕が日本に到着したのは6月18日ですから、ちょうど予選リーグの1回戦が終わってくらいのタイミングで、ベスト8が出そろう辺りまで日本に滞在していたことになります。

アメリカ代表チームが予選を通過して、決勝トーナメント1回戦で姿を消した間は日本にいたので、代表チーム人気を体感することはできなかったのですが、準々決勝を明日に控えた今夜、ESPNの「Sports Center」(アメリカで最も人気のある60分のスポーツニュース番組)を見てみたところ、以下のような番組構成になっていました(順番はオンエア順)。

1. NBA選手・コーチの移籍情報(約15分)
2. MLB試合結果の間に、ゴルフ「AT&Tナショナル」(タイガーが出てる)、ウインブルドン女子、NFL選手情報など(約10分)
3. ワールドカップ順々決勝の展望(約5分)
4. MLB試合結果の続き(約10分)
5. ハイライト、インタビューなどの企画もの

「盛り上がっているかどうか」を評価するのは難しいのですが、スポーツニュースが視聴者の期待度に応じて番組構成を考えていると仮定すると、上記のような人気順位になるということになります。ちょうど今日(7月1日)はNBAのFA交渉が解禁になる日だったので、NBAの移籍情報が比較的多かったかもしれませんが。

Visaがワールドカップのスポンサーに

「ワールドカップを巡るカード戦争」でもお伝えしたワールドカップのスポンサーシップを巡るVisaとMasterCardの争いですが、結局「最高裁までもつれる」という僕の予想は外れまして、両社は和解し、Visaが2014年までの公式スポンサーの座を射止めることになりました。権利料は1億7000万ドル(=約204億円)ということです。

尚、徹底抗戦の構えを見せていたMC側は、和解に至った理由について「ビジネス上の判断」とだけ述べているということです。

【関連情報】
Visa to sponsor 2010 and 2014 soccer world cups(CNN.com)

ワールドカップを巡るカード戦争

クレジットカードのVisaとMasterCardがワールドカップのスポンサーシップ契約を巡って昨年から法廷闘争を繰り広げています。

発端となったのは、昨年4月にFIFAが2007年から2014年までのスポンサーシップ契約をVisaと締結したと発表したことでした。これに対して、それまで16年間ワールドカップの公式スポンサーだったMCが激怒。FIFAの発表を不服としたMCがFIFAを相手取ってニューヨーク連邦地裁に提訴し、昨年12月にはMCの主張が全面的に認められる判決が出されていたところでした。

これにより、ワールドカップのスポンサー契約はMC側が維持したかのように見えましたが、FIFA側が控訴。そして、この控訴審判決が先週金曜日に出されました。何と、控訴審が下した判決は「地裁に差し戻す」というものだったのです。

一連の裁判で争点となっているのが、「Right To First Refusal」(第一優先権)と呼ばれる条項についてです。このRTFRは「契約を更新する際は、競合他社に行く前にまずは自社にオファーを出さなければならない」という条項で、スポンサーシップ契約などでは一般的なものです。地裁はMCへのRTFRを認め、Visaとの契約を無効とする判断を下したわけですが、控訴審では、地裁の判断そのものを「判決事由に不明確な部分がある」として差し戻す形になりました。

ワールドカップは全世界で300億人以上が観戦すると言われるスポーツイベントです。このようにグローバルにリーチできるマーケティングプラットフォームは非常に少なく、ワールドカップ以外ではオリンピックくらいでしょうか。以前、「MLBオールスタースポンサーシップの再編(続報)」などでも書きましたが、金融業界やこのクレジットカード業界もそうですが、消費者からみた場合サービス自体はどこを使ってもほとんど変わりません。そのようなカテゴリでは、ブランド親和性を高めておく必要があるわけです。

しかも、次回のワールドカップ開催地は、クレジットカードの利用者がまだ少ないと言われる南アフリカです。グローバルな経営環境で競争している両者が、このチャンスをモノにしたくないわけありません。両社とも、現時点では一歩も譲らない構えを見せており、間違いなく最高裁までもつれる裁判となりそうです。

【関連記事】
MasterCard's FIFA sponsorship under scrutiny(CNN)
Appeals court sends FIFA-MasterCard dispute back to lower court(International Herald Tribune)
サッカーW杯スポンサー、マスターカードが奪回?(Nikkei Net)
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