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プリンシパル(原理原則)

明けましておめでとうございます。

 

2018年1月1日でトランスインサイトも設立12周年となり、会社としては13年目の年に突入しました。私個人としては、米国滞在18年目ということになります。

 

この18年間はいろいろありましたが、振り返るとあっという間でした。渡米当時は「アメリカ在住18年」などと聞くと、「もうほとんどアメリカ人みたいな日本人」というイメージがありましたが、今は自分がそう見られているのでしょうね(苦笑)。2か月に1回程度は日本に出張していることもあり、同じ立場になっても本人にそのような自覚はほとんどないのですが。

 

米国に渡ったのは、2000年8月2日でした。日付までよく覚えています。文字通り片道だけの航空券でボストンのローガン空港に降り立ち、夜遅かったためFenway Parkの裏のBuckminsterというホテルに宿泊しました(もっとも当時は土地勘もなく、それがFenway Parkの裏にあるホテルだと気づくのは少し後になってからですが)。

 

翌朝目覚めた時の気持ちは今でもありありと覚えています。見知らぬホテルの天井が視界に飛び込んできた時の形容しがたい不安感。雨模様のボストンの街を眺めながら、この先どうするんだろうと確固たる計画のない人生に途方に暮れ、胸に溢れてくる寂寥感。「不安と期待の入り混じった」というよりは、「ほとんど不安しかなかった」と言った方が正確かもしれません。

 

当時、27歳でした。でも、今思えばこの日から自分の「本当の人生」が始まり、人生が展開し始めたのだと思います。「カチッ」とスイッチが入った感じです。

 

私の好きな言葉に、「Life begins when you get out of the grandstand into the game」(観客席を降りて試合に参加しなければ本当の人生は始まらない)というものがあります。それまで、受験、就職といった人生の節目イベントに特に何の疑問も持たず、車の助手席に乗っているかのような人生を送ってきていましたが、退職、留学という自分の人生の舵を大きく切る決断を初めてしたのがこの時でした。まあ、格好良く言えば、この時に人生の運転席に乗り換えたんだと思います。

 

でも、この時には、その後自分がアメリカで2回も起業し、18年も滞在することになろうとは全く思ってもいませんでした。そして、27歳だった若者は、44歳の立派なおっさんになりました。

 

18年も活動を続けていると、いろいろなものが手に入ります。それは、業界内での人脈だったり、お客様からの信頼だったりするわけですが、一方で失っていくものも少なくありません。それは、体力だったり、勢いだったりします。

 

40歳を超えた頃から、本当に面白い仕事冥利に尽きる仕事に関われる機会が少しずつ増えてきました。留学した頃に思い描いていた、日本のスポーツ界を変えるインパクトを残せるような仕事です。でも、冷静に考えると、これは自分に実力が着いてきたから手に入れることができたのではなく、そうした仕事に関わっている方々と以前から志でつながっていたからなのです。そして、こうした同志と知り合ったのは、実は僕の留学直後だったケースが意外に多いのです。

 

見方によっては、そうした志を共にした絆がようやく仕事で花開いたと考えることもできます。これはこれで胸熱なストーリーです。しかし、一方で「これは怖いな」とも感じる自分がいます。

 

留学直後の自分にはほとんど何もありませんでした。あったのは、日本のスポーツ界を健全に発展させたいという「勝手な使命感」と、それを人生をかけて実現したいという「損得勘定のない志」だけでした。そもそも、当時は損得勘定できるほど自分の中にモノがありませんでしたから。

 

それから18年経った今、失うものがなく怖いもの知らずだった当時の自分が持ち得ていた使命感や志を同じレベルの純粋さで維持できているかと自問自答した時、自信をもってYESと言えるのか?年とともに失ってはいけないものがあるとすれば、それは志の高さや純粋さなのかもしれません。今食えてるのは、無邪気だった昔の自分の遺産なのかもしれない。こう考えると、本当に怖いです。

 

正月はこうした振り返りにはいい時間ですね。今年は、18年前になぜ自分がアメリカに渡ったのか、何を成し遂げたかったのかを思い出し、トランスインサイトを創業した時のプリンシパルを再確認しながら仕事ができたらと思います。そして、これはもはや無理な願いなのかもしれませんが、渡米当時の無邪気さを取り戻したい、少なくとも思い出したいと思います。

 

ということで、2018年もどうぞよろしくお願いします。

今年もまだ見ぬ同志との出会いを楽しみにしています。

 

Trans Insight Corporation

President

鈴木友也

 

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