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TNFを観て戦力均衡を思う

普段はあまりThursday Night Footballを観ることなんてないんですけど、昨晩のカードがNY Jets対Cleveland Brownsだったので思わずチャンネルを合わせてみました。Jets対Brownsと聞いてピンと来たあなたはかなりのNFL通です。そう、これは今年のドラフト1巡QB対決なのです。

 

TNFは、ファンの間では導入以来もっぱら不評なのですが、なぜかと言うと前節の試合から中3日しかないため、コーチ陣や選手が十分な休養や準備のための時間が割けず、クオリティーの低い試合が多いからです。なので、TNFの放映権はババ抜きみたいになっちゃってまして、OTTの実験場に使われたりしています。

 

昨年なら、はっきり言ってJets対Brownsなんて誰も観たくないような試合です。なにせ、Brownsは2016年シーズンから引き分けを挟んで18連敗中で、不振を極めていました。一方、私の地元のJetsも毎年QBの育成に失敗し、シーズン途中で失速というパターンが映画のように繰り返されていました。

 

しかし、今年4月のドラフトでBrownsは1巡1位でOklahomaからBaker Mayfieldを獲得、Jetsも1巡3位でUSCからSam Darnoldを獲得しました。つまり、昨日の対戦は今年ドラフトされた上位2QBの戦いだったわけです。JetsのDarnoldは初戦から先発を任されていたのですが、BrownsはBillsからトレードで獲得したTyrod Taylorを初戦から使い、Mayfieldには育成期間を設ける方針だったようです。しかし、昨日の試合ではTaylorが第2Qで負傷したため、予期せぬ形でMayfieldのNFL初戦になりました。

 

試合の方は、初戦から新人離れした落ち着いたパフォーマンスを見せるDarnoldがこの日も難なくオフェンスを指揮し、Mayfieldが投入された前半残り1分42秒の時点で14-0でJetsがリードしていました。しかし、Mayfieldが入ってオフェンスのリズムが変わったBrownsは試合終了前にフィールドゴールを決めると、後半も得点を重ね、試合終了まで残り47秒でJetsを逆転し、そのまま14-17でBrownsが勝利を収めました。

 

試合展開自体も非常にスリリングだったのですが、去年までカレッジフットボール界を賑わしていた2人のQBがBrownsとJetsという不人気チームを一夜にして立て直してしまうダイナミズムに舌を巻きました。これぞ、ウェーバー制ドラフトの真骨頂というところでしょう。日本のプロ野球もドラフト1巡の入札抽選を止めるだけでかなりの戦力ダイナミズムが生まれるだろな、なんてことを思った木曜日の夜でした。

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