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ベッカムの高額契約のからくり

以前、「ベッカム効果はあるのか?」で、ギャラクシーがベッカムと5年総額2億5000万ドル(=約300億円)で契約を結び、MLSが負担する200万ドル(=約2億4000万円)を差し引くと、残りの2億4800万ドル(=約297億6000万円)はギャラクシーの負担となると書きました。

1チームの負担としては大きすぎる額だとちょっと疑問に思った人もいたかもしれません。僕もその一人です。5年総額2億5000万ドル(=約300億円)といえば、米国4大スポーツそれぞれの最高年俸選手を軽く上回ってしまう額で、1週間で100万ドル(=約1億2000万円)が懐に入る計算です。

■各リーグの最高年俸選手(リーグ:選手名 / 契約総額 / 1年平均)
MLS: David Beckham / 2億5000万ドル(5年契約)/ 5000万ドル
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MLB: Alex Rodriguez / 2億5200万ドル(10年契約)/ 2520万ドル
NBA: Shaquille O'Neal / 1億5200万ドル(6年契約)/ 約2530万ドル 
NFL: Michael Vick / 1億3000万ドル(10年契約)/ 1300万ドル
NHL: Jaromir Jagr / 8800万ドル(8年契約)/ 1100万ドル

ただ、ギャラクシーのオーナーがリーグ創設から今までMLSに巨額の投資を行ってきた大金持ちのPhilip Anschutzだっただけに、もしかしたらアリなのかもなぁとも思ったのですが、気になったので少し調べてみたところ、面白いことが分りました。

SoccerAmerica誌によると、2億5000万ドルのうち、ギャラクシー(+MLS)が負担するのは5000万ドル(=約60億円)で、残りはスポンサーシップ企業とのエンドースメント契約や物販収益から捻出されるようです。

■ベッカムの契約内容詳細(SoccerAmerica誌)
・ギャラクシーとの契約(約5000万ドル)
・adidas, Gillette, Motorola and Pepsiとのエンドースメント契約(約1億ドル)
・物販収入(約5000万ドル)
・AEG社との収益分配契約(約5000万ドル〜1億ドル)

これが正しいとすると、サラリーだけで5年総額5000万ドル(=約60億円)、年平均で1000万ドル(=約12億円)と、A-RodやShaqと比べると見劣りする内容ということになります。MLSは契約内容の詳細を明らかにしていないので、話題作りのためにうまく広報したなあと今更ながら感じます。「5年総額2億5000万ドル」という数字はインパクトありますから。

ちなみに、SBJによればAdidasはベッカムとのエンドースメント契約により、MLS関連グッズの売り上げ400%増を予想しているとのことです。

【関連記事】
DAVID BECKHAM: Anatomy of a deal(SoccerAmerica)

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comments

お久しぶりです。なんだか少しなぞが解けた感じですね、年平均で1000万ドルならあんまり違和感感じません。
エンドースメント契約を含めていたっていうのは、ほんとに上手なやり方だなぁと思います。
ちなみにAEG社との収益分配契約とはどういうことでしょう。ベッカムの入団に伴ってAEG社が得た利益を額に応じて彼に配分するということでしょうか。

  • DIME
  • 2007/05/04 6:39 AM

DIMEさん
ご無沙汰してます。コメントありがとうございます。おっしゃる通り、MLSも上手いこと広報したなぁという感想です。収益分配契約については、SoccerAmerica誌の記事にも「Profit-sharing deal with AEG」としか書いていないのですが、恐らくAEGがオーナーであるギャラクシーはベッカム・サッカー・アカデミーのような事業を実施しているので、そうした分野からの売上を分配するのではないかと思います。

  • tomoyasuzuki
  • 2007/05/05 1:20 AM
   

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