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トヨタがスプリントカップで初勝利



先週末行われたNASCARスプリントカップの第4戦(@ジョージア州ハンプトン)にて、昨季からスプリントカップに参戦していたトヨタが初優勝しました。

NASCARでは、「スプリントカップ・シリーズ」「ネイションワイド・シリーズ」「クラフツマン・トラックシリーズ」が「3大カップ戦」と呼ばれているメインレースなのですが、ネイションワイドは乗用車部門でスプリントカップの下位に当たるレースで、クラフツマンはピックアップトラック部門のレースとなっています。トヨタは2004年より「タンドラ」でクラフツマン・トラックシリーズに参戦し、2007年からは「カムリ」でスプリントカップ・シリーズにも参戦していました。

この勝利はトヨタの営業戦略上、非常に大きいのではないかと思います。NASCARでの勝利は、F1のような自動車技術の祭典での勝利というよりは(もちろん、そういう面もなくはないと思いますが)、アメリカ南部の自動車野郎のハート&ソウルに存在感を示したという点で大きな一歩を示したのではないでしょうか。

アメリカ南部から広まったNASCARのもともとのファン基盤は、ローワーミドル階級のブルーカラーでした。最近(特に2004年に携帯キャリア=スプリント・ネクステルがカップ・スポンサーになってから)は、若い新たな顧客層が開拓されているのですが、こうした英語で言うなら「Old School」的な古いファンの存在感も依然としてNASCARを支え続けています。

こうした南部のOld School層では、「男なら車は理屈抜きでフォードかGMのトラック」といったような価値観が世代間で共有されており、これがトヨタが営業戦略上、参入に苦戦しているセグメントでもあるのです。

トヨタは1980年代から現地化を進めており、多くの雇用を生み出していますが、例えばテキサスの農場主のようなOld School的価値観が依然として強い地域では、いくら現地化を進めているとしても、やはり日本車としての拒否反応が残っているんですね。

そんなアメリカ南部の保守的な価値観に認められるという意味では、この初勝利の意味は非常に大きかったのではないかと感じました。

【参考情報】
トヨタが初勝利 米自動車レース・ナスカーの最高クラス(Asahi.com)

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