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スーパーソニックスの移転を巡る公判がスタート

NBAがソニックスの移転を承認」「シアトルからNBAチームがなくなる日」などでお伝えしていた、NBAシアトル・スーパーソニックスの移転を巡るシアトル市とチームとの訴訟ですが、本日(16日)から公判が始まりました。

経緯を簡単にまとめると、本拠地=キーアリーナの老朽化と収益性の低さに業を煮やしたスーパーソニックス側が新アリーナの建設を要求したのに対し、市がこれを拒否したため、チームはリース契約満了を待たずに移転する意志表示をし、それに対し市側が「リース契約は2010年まで残っているから、あと2年はシアトルに留まらなければならない」とのリース契約の履行義務を確認する訴訟を起こしたというわけです。

今日の公判で、シアトル市側は「市がリース契約にて合意したのは(既に実施した)8400万ドル(約84億円)のアリーナの改築だけで、チーム側に経済的理由によって移転を決める権利はない」と主張したのに対し、チーム側は「リース契約にて市は“採算性のある”(economically feasible)施設の提供を約束している」が「あと2年シアトルに留まれば約6500万ドル(約65億円)の赤字になると試算されており、NBAの他のアリーナと比較しても“ひどい施設”と言わざるを得ない」と反論しました。ちなみに、チーム側は1000万ドル(約10億円)までなら違約金を支払う準備があるとも述べています。

一見、両者一歩も譲らない感じではありますが、僕はまだ両者が和解してチームがシアトルに残る可能性はゼロではないと思っています。というのも、この公判で、「チームがオクラホマに移転した場合には、初年度に1880万ドル(約18億8000万円)の黒字が見込まれる」という情報がチーム側から出てきたからです。見方を変えれば、このラインがチームがシアトルに残るぎりぎりラインというメッセージなわけで、まだまだ政治的な駆け引きの匂いがプンプンする状況であると言えると思います。

シアトル市としても、「何としてもリース契約の残る2年間はチームの残留させるんだ」という面子争いというよりは(もちろん、そういう面もあるとは思いますが)、むしろ「何とかチームをシアトルに在留してもらうための方策を検討するための時間稼ぎをしたい」という思いがあるようです。特に、NBAによる移転承認が効力を持つのは1年間だけということなので、シアトル市からすれば、何とか1年間時間稼ぎできれば、可能性は開けると踏んでいるようです。

チーム側が主張している1880万ドルという数字にしても、どれだけ正確なのか怪しい気もします。この辺のネゴが水面下で上手く進めば、訴訟を取り下げて両者が和解し、チームがシアトルに残るという可能性もまだまだあると思います。

【関連情報】
Federal trial pitting Sonics vs. Seattle underway(USA Today)

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