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UMass Courses

このページでは、UMassでの必修科目の簡単な紹介をしようと思います。

<2000年Fall Semester>
 2000年Fall Semesterの必修科目は、以下の4科目でした。
1. Sport and the Law (月水9:30〜10:45)
2. Sport Marketing (月14:30〜17:00)
3. Socio-Historical Foundation of Sport (火木9:30〜10:45)
4. Economics of Sport (火木11:15〜12:30)

<2001年Spring Semester>
 2001年Spring Semesterの必修科目は、以下の4科目のうち「8. Labor Relations in Professional Sport」を除く3科目でした。ただし、「Labor Relations in Professional Sport」もプロスポーツ界に就職を考えている学生は半ば必修となっています。
5. Sport Organizational Behavior and Development (月水8:00〜9:15)
6. Sport Management Policy (火木11:15〜12:30)
7. Sport Finance and Business Administration (月水9:30〜10:45)
8. Labor Relations in Professional Sport (火木13:00〜14:15)

以下にそれぞれの授業について、担当教授、授業内容、授業風景、感想を簡単に書いてみたいと思います。

 
 
1. Sport and the Law

【担当教授】: Glenn M. Wong
 Wong先生は一昨年までDepartment Headを勤められており、いつも爽やかな笑顔と同時に何とも言えないオーラを発散しているカリスマを感じさせる先生で、弁護士でもあります。Boston Redsoxの顧問弁護士もされているという話で、その他にも会議に出席されたり雑誌にコラムを書いたりと、何かとスケジュールに追われているイメージのある忙しい方です。

【授業内容】
 アメリカが訴訟大国である以上、スポーツもその例外ではなく、Sport Managerとして事前に訴訟リスクを想定し、そのリスクをヘッジするための知識を習得することがこの授業の目的です。具体的には以下のトピックについて授業が行われました。

.▲瓮螢の裁判所システム
 基本的なアメリカの裁判システムについて勉強しました。

不法行為責任(Tort Law)
 個人に対する意図的な損害、未必の故意や過失に基づく損害について、原告として如何にその損害を回復できるか、あるいは被告としてどのような抗弁が可能か、といった不法行為責任についての基本的なスキームを勉強しました。例えば、アイスホッケーの試合中にスティックで相手選手を殴って怪我を負わせてしまったケースなどがこの不法行為責任の適用範囲となります。

7戚麕(Contract Law)
 「契約」の基本的概念と、契約違反が起こった場合に原告として如何にその損害を回復できるか、あるいは被告としてどのような抗弁が可能か、といった契約法についての基本的なスキームを勉強しました。例えば、大学側が成績不振を理由にヘッドコーチを解雇するケースなどがこの契約法の適用範囲となります。

と織肇薀好繁(Antitrust Law)
 反トラスト法とは、ビジネスにおいて公正な競争を促進することを目的に、不合理な規制や独占行為を規制するものです。授業では、この反トラスト法がプロスポーツやNCAA等のアマチュアスポーツに適用された歴史的変遷やその応用事例を取り扱いました。例えば、ドラフトや保留条項などは選手の移籍の自由を制限する不合理な規制とも捉えることが可能ですが、こういったスポーツを取り巻く制度がどのような歴史的変遷・法的解釈を経て今に至るのかといったことを学びました。

ハ働法(Labor Law)
 スポーツを労使関係という観点で捉えた場合、調停システムやFA、年金等の労働者の権利がどういう歴史的変遷・法的解釈を辿って勝ち取られてきたのかを学びました。反トラスト法とも多分に重なる領域です。例えば、MLBにおいてFAが獲得できたのは、1970年にカート・フラッドという黒人選手が、不合理なトレード宣告に対して勇敢にオーナー側を提訴した結果であった、といった具合です。

Ε▲泪船絅∩手(Amateur Athlete)
 プロ選手が個人の権利を侵害された場合、契約法や反トラスト法、労働法等によってその損害を回復することが可能ですが、高校や大学に籍を置くアマチュア選手が個人の権利を損害された場合、基本的にその損害回復の法的根拠は憲法に求めることになります。その場合、原告として如何にその損害を回復できるか、あるいは被告としてどのような抗弁が可能か、といった基本的なスキームを勉強しました。例えば、大学のバスケットボール選手が学業不振を理由に試合参加資格を剥奪された場合、これが個人の権利の侵害に当たるか、彼にプロ選手としてのキャリアの可能性が考えられる場合はどうか、といった具合です。

【授業風景】
 各トピックについて理論的なスキームを学んだ上で、具体的なケーススタディに入ります。理論:ケーススタディは1:3くらいの割合でしょうか。当然、予習が大前提となり、授業は理論的スキームを学ぶ上での注意点や各ケースにおける問題点を中心に進められて行きます。どちらかと言うとディスカッション中心というより講義形式の授業ですが、教授が生徒に問題を問いかけ、生徒が挙手してそれに応じるといったスタイルです。また、各授業について生徒一人づつ、最近1週間内に起こったスポーツに関連する訴訟事例のプレゼンテーション(10分程度)が義務付けられます。試験は中間テスト2回と期末テスト1回の計3回でした。

【感想】
 まず最初にスポーツ関連訴訟事例の数の多さにびっくりしました。しかし、その内容を理解して見ると、なるほどもっともというケースがほとんどでした。スポーツに司法が介入する背景には、スポーツが完全にビジネスとして認識されている事実があり、それぞれの法律に基づく解釈の視点は僕の目に非常に斬新に映りました。ただし、ケースの解釈が中心となるため、英語を第一言語としない留学生(もちろん僕も含む)は例外なく苦労していました。

 

2. Sport Marketing

【担当教授】:William A. Sutton
 Sutton先生はアメリカのSport Marketingの分野では非常に著名な方で、1999年にはCyber Journal of Sport MarketingによりSport Marketer of the Yearにも選出されています。4大スポーツにはいろいろな形で携わってこられたようですが、特にNBAには強いコミットメントがあり、今でもNBAの外部コンサルタントとして協力されています。やさしい目をしたとても暖かい人柄の方です。

【授業内容】
 この授業は、授業時間内での基本的なSport Marketingに関する知識の習得と、授業時間外でのグループワークの2つから成り立っていました。授業で取り扱ったトピックは以下の通りです。

Sport Marketingとは何か?
 スポーツの独自性とそれを取り扱うスポーツマーケティングの特徴について学びました。

Sport Marketingの歴史
 過去の著名なスポーツマーケターの実績等について学びました。

Marketing Processについて
 市場分析やポジショニング、マーケティングミックス(プロダクト・プライス・プレイス・プロモーション)等のマーケティングの基本的知識とスポーツへの応用について学びました。

 また、グループワークについてですが、女性のプロバスケットボールリーグであるWNBA(Women's National Basketball Association)に対して、チケットのマーケティング&セールスプランを作成するというものでした。4つのチームに分かれ(1チーム6人前後)、それぞれAfrican-American、Family、Alternative Lifestyles(ゲイやレズなど)、Groups(20人以上のターゲットマーケットなら何でもOK)をターゲットマーケットとするプランを作成し、実際にプレゼンテーションはニューヨークのWNBAオフィスにてTop Managementに対して行われました。ちなみに、僕のグループはAfrican-Americanでした。

【授業風景】
 この授業はどちらかと言うと講義形式の色合いの強いものでした。Sutton先生はいつも黒板の前の机にどっかりと腰を下ろしながら授業を進められるので、とてもフランクな雰囲気で授業が進められます。様々なプロフェッショナルチームが実際のプロモーションで使用しているグッズやビデオ等を見る機会も多く、2時間半という長い授業にもかかわらず、あっという間に授業が終わってしまうという感じです。グループワークに膨大な時間を取られたので、テストはありませんでした。

【感想】
 何と言っても、「グループワークがすばらしかった」の一言に尽きます。プレゼンの質はコンサルティングファームが作るものと比べると、緻密度や理論的構成から見てワンランク下と言わざるを得ませんが、時間的・リソース的制約を考えると、非常に満足のいくものでした。最もためになったのは、実際にアメリカのプロリーグが運営されている生の現場やそれに携わる方々に会えたことでしょう。今まで、書籍などでしかその実際を知らなかった僕にとって、この経験は非常に大きかったです。

 

3. Socio-Historical Foundation of Sport

【担当教授】:Todd W. Crosset
 Crosset先生はスポーツにおける性犯罪の権威で、スポーツ選手の社会問題に精通されています。一見、気難しそうな学者のような風貌ですが、実は大学時代はAll Americanの水泳選手で1981年のNational Champion Teamのメンバーでもあったそうです。言われて見ると背も高いし、手もでかそうです(笑)。話してみると、とても気さくな方です。

【授業内容】
 この授業は今学期から新設されたもので、スポーツを社会学的・歴史的見地という、Management(経営)とは違った視点から捉えなおすことでSport Managerとしてのスポーツに対する見識を深めることを目的とするものです。具体的には以下のトピックについて授業が行われました。

.好檗璽弔砲ける社会学的・歴史的見地について
 一般社会と同様に、スポーツにおいても複数の人間が集まるところにSocial World(社会)が生まれ、そこにサブカルチャーが形成される、といったスポーツにおける社会構造について学びました。

Sport Managementの歴史について
 スポーツがビジネスとして認識され、経営として扱われるようになった歴史的変遷について学びました。

6畭紊Sport Managementについて
 スポーツがビジネスとして認識されるようになって以来(つまり、資本と労働の分化が始まって以来)の労使関係という構図の中で、主に4大スポーツにてどのような社会学的葛藤や歴史的変遷を経て今の姿に至ったのかを学びました。

ぅ好檗璽張侫.鵑砲弔い
 なぜ人はスポーツを見るのか?スポーツとファンとの関係がどのように変わってきたのか?などのスポーツとファンを取り巻く環境の変遷について学びました。

ゥ好檗璽張瓮妊アについて
 スポーツメディアの発展の歴史や、メディアとスポーツやスポーツファンとの関係の変遷について学びました。

人種と民族について
 人種や民族という枠組みがスポーツにどのような影響を与えたかを学びました。このトピックについてのディスカッションは非常に白熱し、日本で育った自分がいかに人種や民族という概念に疎かったかを再認識したと同時に、自分の民族や人種を誇りに思うアメリカやヨーロッパの文化は日本も見習うべきだと感じました。

Ю別とスポーツについて
 スポーツが男性のためのものとして発達してきた歴史的経緯と、依然としてスポーツでは男性が支配的である事実やその背景を学びました。

【授業風景】
 この授業はディスカッション色の強いものでした。あるトピックについての問題を教授が提起し、それに対する生徒の発言を教授が上手くまとめていくという進め方が中心でした。Crosset先生は含蓄に富む詩的なフレーズを連発するので、留学生泣かせの授業とも言えます(笑)。試験は中間テスト1回と期末テストに代わるレポート(7ページ以内)1つ、及び全体を通じてのレポート(15ページ以内)が1つでした。

【感想】
 とにかくReading Assignmentが大量かつ内容が難解で、非常に苦労しました。2週間で1トピックくらいのペースで授業は進んで行ったのですが、1トピックについて平均5つ前後の関連する記事や雑誌の該当部分を読まなければならず、しかも社会学的・歴史的観点の授業であることから、その内容は場合によっては極めて抽象的・概念的でした。さらに、Crosset先生はほとんど版書をしないため、その点も非常に辛かったです(笑)。お世辞にも全てを理解できたとは思いませんが、この含蓄に富んだ授業から自分なりに学べた点は非常に大きく、今まで表面的にしか理解していなかったスポーツの奥の深さに気付く機会を与えてくれました。英語が上手くなったらもう一度受けてみたい授業です。

 

4. Economics of Sport

【担当教授】:Tim DeSchriver
 DeSchriver先生はプロスポーツ及び大学スポーツに関するSport Econimics、Finance及びMarketingに精通されている方です。一見どこにでもいそうなおっさんという感じですが(Tim、ごめんなさい)、実際に話してみても風貌と違わず、とても気さくな先生です。

【授業内容】
 僕はこの授業はWaiverだったので、実際には受けていません。感想抜きでシラバスに書かれていた授業概要だけ以下に記述します。参考まで。

Week01:コースの紹介
Week02:マクロ経済/企業理論/需給関係/市場均衡
Week03:経済弾力性/スポーツリーグの経済
Week04:統計的分析/記述的統計
Week05:相関性分析/逆行分析
Week06:逆行分析(続)
Week07:平方根分析?(Chi Square Analysis)/スポーツマネジメントリサーチへの統計学の適用
Week08:中間テスト/経済効果分析
Week09:経済効果分析(続)/スポーツ施設への公的援助
Week10:市場構造/完全競争と独占/寡占的・独占的競争
Week11:アマチュアスポーツと市場構造
Week12:大学スポーツとカルテル規制
Week13:プロスポーツと市場構造
Week14:グループワーク(Economic Research of Sport Industry*)のプレゼンテーション
Week15:グループワークプレゼンテーション(続)
Week16:期末テスト

*:このグループワークは2〜3人のグループにより、スポーツ産業に関するトピックに対して定量的な応用マクロ経済分析を行うというものだったそうです。トピックについて特に指定はなく、施設のNaming Rightsやヨーロッパサッカー、ハインズマントロフィーの決定要因などが例として挙げられていました。

 

5. Sport Organizational Behavior and Development

【担当教授】:Carol A. Barr
 Dr. Barrはいつも元気です。朝8時からの授業だというのに、彼女はいつも全開でした(笑)。Dr. BarrはCollege Athletic Department ManagementやEvent Managementに精通している先生で、学生時代はフィールドホッケーのDivision Iの選手でした。かつては米国フィールドホッケー連盟にてナショナルチームを率いていたようです。

【授業内容】
 この授業はスポーツ関連組織における経営理論をミクロ/マクロ両面から理解することを目的とするもので、マクロ的見地からは組織論、ミクロ的見地からはコミュニケーション論を主に学びました。具体的には以下のトピックについて授業が行われました。

.好檗璽張泪優献瓮鵐箸箸浪燭?
 「スポーツマネジメント」の定義や、その歴史的変遷、代表的な研究者とその理論、キャリアパスなどについて学びました。「スポーツマネジメント」の定義にはいろいろあるようですが、「スポーツ関連組織の経営管理」が現在米国にて一般的に考えられている定義のようです。平たく言えば、プロ球団や大学のAthletic Department、スポーツマーケティング会社等といったスポーツ関連組織を、限られた経営資源を効率良く活用していかに経営していくか、その組織統治を考える際のスキームのことです。具体的には、戦略立案、マーケティング、ファイナンス、会計、HRMといったビジネス機能の総体を指すと言えるでしょう。

経営理論(マクロ的見地から)
 組織論のスキームの中で、社会組織における構成要素、組織文化、国際文化、組織の有効性などについて学びました。

7弍塚論(ミクロ的見地から)
 コミュニケーションのスキームの中で、モチベーション、リーダーシップスタイル、意志決定プロセス等に関して、それらの組織変革における重要性を学びました。

HRM(Human Resource Management)
 スポーツ関連組織におけるHRM(人的資源管理)の重要性について学びました。

Contemporary Issues
 クラスを各自の希望から4チームに分け、現代スポーツにおける問題点に関するプレゼンテーションを行いました。選出されたトピックは「スポーツの商業化」「薬物乱用」「スポーツ産業界における女性の地位」「学生アスリートの報酬獲得と、学生アスリートによる組合の組織」の4つでした。

【授業風景】
 この授業では、Dr. Barrが毎回授業で何らかの自己分析ツール(性格、行動パターン、思考形態等)を持参し、理論を学んだ後必ずそのツールを用いて自分がその理論に拠るとどう分類されるのかを実践できたので、非常に興味深かったです。試験については、筆記試験はなく、レポート(全3回)とプレゼンテーション(1回)でした。

【感想】
 「朝早くて辛かった」というのが正直な感想ですが(笑)、それは授業の感想ではないので置いておくことにしましょう。筆記試験の変わりにレポートが多かったですが、全て生徒のキャリアメイクという観点から考えられたもので、レポートを作り込んで行くうちに、自分の将来の考えも整理されていく感じで非常にためになりました。全体的に講義形式の授業でした。

 

6. Sport Management Policy

【担当教授】:Mark McDonald
 McDonald先生はスポーツマーケティングとスポーツ組織における戦略立案を専門とされている先生で、NBAやNHLへのコンサルティングも行っています。常に学生の視点を併せ持ち、柔軟な考えをもつ先生です。Amherstの冬はかなり厳しいのですが、どんなに寒くても「Nice Day」と言う、寒さが大好きな方でもあります。

【授業内容】
 この授業は、スポーツ関連組織の経営戦略立案に関する基本的な知識の習得を目指すもので、内容的には「MBAの×××(経営戦略)」といった本にあるようなものでした。一応以下に簡単にまとめておきます。

〃弍沈鑪とは何か?
 経営戦略の定義と、企業統治における経営戦略の重要性について学びました。

外部分析
 ポーターの「Five-Forces Model」を用いた企業の外部環境分析や、変革要因を勘案した上での市場分析方法などについて学びました。

F睇分析
 コア・コンピタンスの概念やSWOT分析等を用いた企業の内部環境分析について学びました。

ご靄榲な戦略パターン
 競争優位を構築するための基本戦略(コスト・リーダーシップ戦略/差別化戦略/集中戦略)について学びました。

ダ鑪実行における考慮点
 企業の文化や企業の組織構造、リーダーシップ形態など、戦略実行時に考慮すべき注意点について学びました。

【授業風景】
 この科目は、授業で基本的な経営戦略の理論的スキームを学び、それをレポートやグループワークで応用するという形式でした。授業では黒板の周りに円を描くように机を配置し、どの生徒との距離も一定に保ち参加意識を持ってもらうという趣向の凝らし方で、とてもフランクな雰囲気でした。

【感想】
 リーディングアサインメントに加え、筆記試験1回、レポート3回、プレゼンテーション2回と、盛りだくさんの内容で、学生からはかなりブーイングでした(笑)。経営コンサルティング会社に勤めていたこともあり、正直、授業内容的には物足りなさを感じましたが、それを補って余りあるほどの授業以外の負荷があり、さらに大雪で授業が2回キャンセルになったことも忙しさ拍車をかけ、かなり疲弊しました(笑)。

 

7. Sport Finance and Business Administration

【担当教授】:Tim DeSchriver
 「4. Economics of Sport」と同じ先生です。

【授業内容】
 僕はこの授業もWaiverだったので、実際には受けていません。感想抜きでシラバスに書かれていた授業概要だけ以下に記述します。参考まで。

Week01:コースの紹介
Week02:ゲストスピーカー1
Week03:スポーツビジネスにおける財務的挑戦
Week04:財務諸表の理解
Week05:財務諸表を用いたビジネスプラン作成
Week06:予算作成
Week07:ゲストスピーカー2/中間テスト
Week08:現在価値
Week09:NPV(正味現在価値)と投資基準
Week10:長期的財務計画/中間テスト
Week11:スポーツ施設の財務/資本コスト
Week12:国際財務
Week13:M&A
Week14:スポーツ組織と株式市場
Week15:予備日
Week16:期末テスト

 

8. Labor Relations in Professional Sport

【担当教授】:Lisa Masteralexis
 Dr. Masteralexisはプロスポーツ及びアマチュアスポーツに関する法律と労使関係に精通しています。彼女は教授であるとともに、学部長、弁護士、MLBのエージェントであり、母親でもあります。彼女の語り口は常に優しく、生徒から全幅の信頼を寄せられています。笑顔を絶やさず、別れ際には常にウィンクしてくれる姿は教授には似つかわしくないほどチャーミングです。マサチュセッツに住みながらNYヤンキースの大ファンというのが唯一納得いかないところですが(笑)。

【授業内容】
 この授業はプロスポーツ界に就職することを考えている学生にとって欠くことの出来ない、労使関係の基本的なスキームとその歴史的変遷(主に4大スポーツ)を理解することを目的とするものです。具体的には、以下のトピックについて授業が行われました。

.廛蹈好檗璽弔粒鬼
 プロフェッショナル・スポーツの産業構造、力関係等の基本的知識を学びました。

▲廛蹈蝓璽阿慮限
 プロフェッショナル・リーグにおける選手契約、コミッショナーの権限を定めるリーグの規則や内規の現状、及びそれらが現在の形に至るまでの司法的変遷などについて勉強しました。

H織肇薀好繁
 リーグ経営は、常に反トラスト法違反で訴訟を起こされるリスクを背にしています。こうしたリスクをリーグ側がどのように回避してきたか、逆に言えば選手側がどのように反トラスト法を盾にリーグ側から権利を勝ち取ってきたのかを、アメリカのプロフェッショナルスポーツが現在に至るまでに経験してきた労使関係における司法的変遷を追いながら学びました。

は働法
 アメリカにおける労働法の発展と、それがいかにプロスポーツに適用されてきたのかを、労使関係的見地から学びました。

Negotiation Project
 クラスをリーグ側と選手側に二分し、プロスポーツの労使関係における集団交渉のシミュレーションを全4回に渡り実施しました。今年はMLSの選手会が選手組合を設立したという仮定のもの、交渉テーマの決定からCBA(Collective Bargaining Agreement)の締結までを本番さながらに行いました。

【授業風景】
 授業は各トピックにおける判例に事前に目を通し、基本的な背景を知っている前提で、その判例の意義やインパクトなどについてかなりつっこんだ内容が取り扱われます。英語を第二外国語とする僕にとって、司法判例はさしずめ第三外国語といったイメージでしょうか(笑)。小人数のディスカッションベースで授業は進められます。

【感想】
 小人数のせいもあり、かなり内容の濃い授業でした。反トラスト法と労働法の分野に関しては、Fall SemesterのSport and the Lawと多分に重なりますが、内容的にかなり深く突っ込んだ考察を求められる点で、Sport and the Lawより1歩進んでいると言えます。また、授業後半でのNegotiation Projectでは本番さながらの論戦が繰り広げられ、現場を知っているLisaの的確なアドバイスもあり、非常に多くのものを学ぶことができました。

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