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ロサンゼルス市がスタジアム建設案にGOサイン

昨年4月、不動産王のエドワード・ロスキーJr.氏がロサンゼルスに私財でのNFLスタジアムの建設案を発表したことは、「LA不動産王が私財でのスタジアム建設案を発表」でお伝えした通りですが、先週この建設案が同市の産業計画委員会(Industry's Planning Commission)から承認を受けました。今週木曜日(26日)にもロサンゼルス市から最終承認が下りる見込みということで、このプロジェクトの開発を担当するMajestic Real Estate(ロスキー氏がオーナー)は、最終承認が下り次第、NFLのチームにコンタクトを取り始めることを表明しています。

世界的不況でどのスタジアム建設案もとん挫しまくっているこの状況で、しかも全米第2のメディアマーケットであるLAのスタジアム建設案にGOサインが出たとあっては、チーム移転も含めNFLのポリティクスに影響を及ぼすのは必至と思われます。

NFLでは、「チャージャーズがLAに食指を動かす?」でお伝えしたサンディエゴ・パドレスの他、ミネソタ・バイキングス、サンフランシスコ・49ersなどに新スタジアム建設の話が持ち上がっていましたが、この世界的不況で事実上ストップがかかっています。こうしたチームが今回のLAのスタジアムをネタに地元自治体に揺さぶりをかけるであろうことは想像に難くありません。

日経ビジネスのコラム「格差の徹底排除で成長するNFL(下)」にて詳述しましたが、NFLには「G3」と呼ばれるスタジアム融資プログラムがあり、リーグがチームに低利融資を行っています。G3プログラムによりリーグから融資を受けたチームは、クラブシート収入からの34%の分配を免除され、その額がリーグへの返済に充てられるという特権も与えられています。収益分配の供出金の一部が免除されるということは、逆に言えば全チームでスタジアム建設費の一部を負担しているということです。

こうした発想はNFLだけでなく、他のリーグにも見られます。「新ヤンキースタジアム建設に暗雲?+収益分配制度を用いたコストシェアの発想」でも書きましたが、MLBでも収益分配用の供託金を計算するロジックにて、スタジアム建設経費は差し引かれます。G3と同じようにスタジアムコストをシェアする発想です。こうした仕組みにより、リーグはチームが新スタジアムを求めやすい状況を作り出しています。

横道にそれましたが、今回の話でにわかにNFLのLAマーケットを巡る動きが水面下で活発化しそうな気配です。

【関連情報】
L.A. developers could begin wooing NFL teams in two weeks(USA Today)
As Vikes fight for stadium cash, L.A. park clears hurdle(USA Today)

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comments

この大不況の中Ed Roski氏はかなりのやり手ですね、またLA cityも。これでLAに移転くるチームがありそうですね。僕は状況次第ですが、Oakland Raidersの可能性が高いと思います。リーグが勧めている49ERSとの共同建設が頓挫したらの話ですが。ChargersもSan Diegoで人気があるみたいですのでLAのメディアグループと契約したとはいえ、移転は分からないと思います。

  • YS
  • 2009/02/24 11:30 AM

YSさん

コメントありがとうございます。おっしゃる通り、レイダースの可能性もありますね。また、新スタジアムの建設計画が上がっていないチームでも、スタジアムの老朽化が進んでいるチームは何らかの動きを見せるかもしれませんね。

  • tomoyasuzuki
  • 2009/02/25 12:56 AM

そうですよね、AFCがRaiders,Chargers NFCがVikingsが最有力候補かな。けどAFCとNFC計2チームでLAに本拠地を置くことも可能ですよね。

  • YS
  • 2009/02/25 11:00 AM
   

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