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コヨーテスの破産申請が投げかけるフランチャイズ移転への波紋

タイトルだけ読むと意味が分からない方がほとんどだと思いますが(笑)、NHLフェニックス・コヨーテスが5月5日に連邦破産法11条(チャプター11)を申請し、経営破綻しました。チームの経営破綻自体はそれほど珍しいことでもないのですが、今回注目を浴びているのは、破産申請時に新オーナーJim Balsille氏への売却契約が結ばれていた点です。

チームの引き取り先が決まっているのは嬉しいニュースのはずなんですが、実はこのJim Balsille氏はNHLが顔も見たくないような?問題アリの人物なのです。というもの、実は同氏は過去に同じくNHLのナッシュビル・プレデターズやピッツバーグ・ペンギンズの買収を試みたことがあり、その際「フランチャイズを移転しない」ことを条件にチーム買収の許可をNHLから受けていました。しかし、契約書にサインする土壇場になって「やっぱり移転できないなら買わない」と前言撤回を1度ならず2度までも繰り返した人物だからです。同氏はカナダへのチーム移転を希望しています。

で、今回問題なのは、通常時とは異なる破産法申請下でのチーム売買であるという点です。通常時なら、リーグ機構の許可なくフランチャイズの移転を行うことはできませんが、破産法の支配下にある場合、破産裁判所が「株主利益の最大化」の原則の元で(例えリーグが異を唱える移転推進者であっても)売却先を決めるため(通常は買収に最高額を提示した者が選ばれる)、面子をつぶされたNHLが忌み嫌うJim Balsille氏であっても、お金次第で(リーグの審査を受けずに)オーナーになれてしまう可能性があるのです。

しかし、もしJim Balsille氏にチームが売却されてしまえば、「破産法を申請すればリーグの許可を受けずにチーム移転ができる」という悪しき前例になってしまうのです。そのため、NHLはこれを全力で阻止する構えを見せており、NBA、NFL、MLBもNHLを支援する共同声明を発表しています。

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