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金持ちチームが上位を独占するMLB

MLBもレギュラーシーズンが終盤を迎え、プレーオフ進出が決まったチームも出始めてきました。昨日、松井選手の逆転打で勝利を収めたヤンキースやドジャースはプレーオフ進出を決め、カージナルスも地区優勝を決めました。

この時期になると毎年同じような議論が沸き起こるのですが、今年は例年にも増して「MLBはやはり金持ちチームに有利で、収益分配制度や課徴金制度などによる戦力均衡化策は機能していない」という報道が増えているように感じます。確かに、今年はその傾向が強く出ているように思えます。

以下はAssociated Pressによる2009年のMLB球団年俸総額ランキングなのですが(9月28日時点で各地区トップを、2位を、ビリ2を、最下位をとした)、各地区トップ6チームのうち5チームは年俸総額1億ドル(約100億円)以上のチーム(年俸総額ランキング9位以内のチーム)で占められています。各地区の1位と2位の全12チームのうち9チームは年俸総額が上位半分にランクされるチームです。逆に、最下位のチームは全て年俸総額が下位半分のチームです。

 1. NY Yankees               $201,449,289
 2. NY Mets                     $135,773,988
 3. Chicago Cubs            $135,050,000
 4. Boston Red Sox         $122,696,000
 5. Detroit Tigers            $115,085,145
 6. Los Angeles Angels   $113,709,000
 7. Philadelphia Phillies   $113,004,048
 8. Houston Astros          $102,996,415
 9. Los Angeles Dodgers $100,458,101
10. Seattle Mariners         $98,904,167
11. Atlanta Braves            $96,726,167
12. Chicago White Sox      $96,068,500
13. St. Louis Cardinals      $88,528,411
14. San Francisco Giants   $82,161,450
15. Cleveland Indians       $81,625,567
16. Toronto Blue Jays        $80,993,657
17. Milwaukee Brewers     $79,857,502
18. Colorado Rockies         $75,201,000
19. Arizona D-backs           $73,571,667
20. Cincinnati Reds            $70,968,500
21. Kansas City Royals      $70,908,333
22. Texas Rangers            $68,646,023
23. Baltimore Orioles         $67,101,667
24. Minnesota Twins          $65,299,267
25. Tampa Bay Rays          $63,313,035
26. Oakland Athletics        $62,310,000
27. Washington Nationals $59,328,000
28. Pittsburgh Pirates        $48,743,000
29. San Diego Padores      $42,796,700
30. Florida Marlines            $36,814,000

年俸総額トップのヤンキースと最下位のマーリンズを比べると、約5.5倍の開きがあります。まあ、ヤンキースは異常だとしても、トップ5チームの年俸総額(約7億1000万ドル)と下位5チームの年俸総額(約2億5000万ドル)を比べても、2.8倍の開きがあります。

ここまで年俸総額によって順位グループが固定化されてくると、見ていてもマンネリ感が出てきますよね。実際、今年はNFLが始ったくらいから、僕はほとんどMLBを見なくなりました。まあ、僕の場合フラッグフットをプレーしている関係で多少フットボール贔屓というバイアスがかかっているかもしれませんが。

しかし、NFLを見ていると、戦力均衡策が上手く機能していると実感します。先週は、ジョージア大から全体1位指名でデトロイト・ライオンズに入ってスターターQBとなったスタッフォードが、チームの連敗を19で止める活躍を見せました(ライオンズは2007年12月以来、勝ち星がなかった)。NYジェッツも、USCから入った新人QBマーク・サンチェスの活躍などもあって開幕3連勝を飾っています。

あくまでも印象論の域を出ませんが、やはりNFLの方が短期間で戦力がダイナミックに変わり、昨年駄目だったチームが見違えるように活躍するケースが多いように思えます。MLBでは、特に今年は大型補強を行ったヤンキースがプレーオフ進出を決めたので、戦力バランスが崩れている印象を強く受けたのかもしれませんが、そろそろMLBもサラリーキャップ制度を導入するなり、年俸総額の最低ラインを決めるなどのドラスティックな改革をしないとファンが離れていくなあという思いを強くしたシーズンでした。

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comments

はじめまして、何時も興味深い情報を有難う御座います。
ライオンズとタイガースのファンの者です。

一目瞭然、なんとも非常に判り易い一覧表ですねぇ。
逆に、これほど年俸払ってもなかなかWSチャンピォンに届かないカブスや、現在4位のメッツのGMやコーチは面目丸潰れでしょうね。
年俸総額で50ミリオン$も下のツインズに追詰められてる我がタイガースも、かれこれ22年も地区優勝から遠ざかってますし。

NFLの制度は非常に良く出来ていると自分も思うのですが、ライオンズやレイダース等それでも尚低迷が続く球団は、「弱者の言い訳」が効かない分、コーチや首脳陣は勿論、組織自体に問題があることが、あからさまになっちゃっています。
さらに加えて今後、不況で市場がシュリンク気味の中、ブラックアウト連発やストライキで余計ファン離れが進んだり、サラリーキャップが無くなったりすれば、NFLも貧富の格差が拡大するのは必定。小さなマーケットや、現状でも組織に問題のある球団は弱者として固定化しないか大いに心配です。

  • Liger
  • 2009/10/01 5:49 AM

Ligerさん

コメントありがとうございます。「ライオンズとタイガースのファン」と書かれていたので、一瞬日本のプロ野球のファンの方かと思ったのですが、熱心なアメリカンスポーツファンなのですね。もしかして、デトロイト在住ですか?

カブスやメッツを見ると、MLBでは「金は勝つための必要条件だが、十分条件ではない」と言えるかもしれません(笑)。また、おっしゃる通り、NFLの“MLB化”も気になるところですね。

デトロイトは自動車業界の低迷でかなり大変そうですが、スポーツチームの活躍が街に活気をもたらしてくれるといいですね。

  • tomoyasuzuki
  • 2009/10/01 6:43 AM
   

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