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LLWS

先週金曜日から週末にかけて、ペンシルバニア州ウィリアムスポートという街で開催されているリトルリーグ・ワールドシリーズ(LLWS)を観に行ってきました。ウィリアムスポートはNYから車で4時間くらいのところにある田舎町なのですが、この時期は全米中から野球ファンが集まっています。

自分が高校まで野球をやっていたということもあり、何だかとても懐かしい風景でした。

メインスタジアムのLamade Stadiumは約1万5000名の観客席+外野の芝生自由席となっており、好カードだと外野の芝生自由席までびっしり埋まるそうですから、2〜3万人くらいの観客が集まる試合もあるようです。入場料は無料で、外野席などは皆勝手にキャンプチェアを持ち込んで優雅に観戦しており、その奥の芝生の坂では子供達がダンボールに乗って滑って遊んでいます。のどかな風景です。



僕も生で観戦したのは初めてだったのですが、面白いのはどのチームにも1人か2人「君、本当に小学生?」という“スーパー小学生”がいて(大体の場合エースでクリーンアップを打つ)、彼が投げているとほとんどボールが前に飛ばないこう着状態に陥ります。

日本代表対メキシコ代表戦を観戦したのですが(今年の日本代表チームは、松坂選手の出身チームでもある江戸川南)、両チームのエースは高校でも通用しそうな剛速球を投げていて、試合の前半は緊迫した投手戦に。

しかし、リトルリーグの面白いところは、投手の1試合の投球数上限が85球と定められており、この球数に達したら、その打者を最後に登板を終えなければならない点です。6回までのリトルリーグでは、この85球という数は絶妙で、上手くすれば完投もできるが、球数が多いと途中降板を余儀なくされるのです。相手もこのことを良く分かっているので、なるべく球数を多く投げさせるような揺さぶりをかけてきます。

で、往々にしてエースと2番手以降の投手の力量には大きな差があるので、先発が降りると試合が動き、ドラマが待っているという形になるのが多いようです。江戸川南も、メキシコに1対0で6回(最終回)2アウトまで追い込まれたのですが、後続投手を攻めたてて起死回生の3ランホームランで逆転勝利を収めました。

ちなみに、リトルリーグの投球制限は非常に細かく規定されており、85球の上限だけでなく、

・20球以下なら翌日も登板可能
・21球以上(35球未満)投げたら少なくとも1日間は投げられない
・36球以上(50球未満)投げたら少なくとも2日間は投げられない
・51球以上(65球未満)投げたら少なくとも3日間は投げられない
・66球以上投げたら少なくとも4日間は投げられない

というかなり厳密な投球制限があるようです。子供の将来を思ってのことでしょう。日本の高校野球にも参考にして欲しいところです。

ところで、びっくりしたのがこのLLWSを中継しているESPNの力の入れ具合。番組制作クルーはMLBやNFLの中継を行っている者が大半だそうで、スタジアムには固定、ENG、ハンディなどで15台前後のカメラが設置されており、あらゆる角度から試合がカバーされています。

撮影された映像はスタジアム横に横付けされたトレーラーハウスのようなラボで即座に編集され、オンエアに生かされるのですが、この中継のためだけにざっくりですが50名近いスタッフが所狭しと仕事をしていました。また、驚いたのは実況レポーターが試合中にしゃべる話のネタだけを専門に調査する10名弱のリサーチチームが組織されており、チームや選手の情報が事前に徹底的にリサーチされるのだそうです。また、実況の横にもリサーチャーが待機しており、試合中に急遽調べる必要が出た情報をネットでいち早く検索するのだそうです。

テレビ中継の現場をここまで間近に見学したのは初めてだったのですが、小学生の野球の試合を中継するだけにこれだけのマンパワーを投じているESPNの気合の入れ具合には脱帽でした。

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comments

LLWS見に行きたかったです!江戸川南は相変わらず怖い監督ですか?4年前はどの投手も徹底した外角攻めでしたが、今年のチームはいかがでしょうか?
投球制限の所以は「肉体的負担軽減」とか「有力投手だけに頼るのはフェアじゃないから」とか聞いたことがあります。
 日本の野球との違いが、会社社会の違いにも重なるところが合って面白いですね。

  • Kazuma
  • 2010/09/02 6:27 PM
   
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