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命の使い方の選択

一昨日、NYスポーツビジネス視察ツアーを無事終えることができました。今年は日米10の大学(院)から約40名の学生の皆さんが参加してくれました。

このツアー、「スポーツビジネス視察」と題してはいるのですが、裏の主題は「自分の人生を深く考える」ツアーなんです。もちろん、スポーツビジネスの最前線を視察して学習するのですが、それ以外にNYという街のエネルギーやアメリカの文化・価値観、異国人の考え方に触れてもらうことで、今まで意識しなかった日本人としての自分の在り方や今後の人生について客観的に考えてもらうのです。

というのは、「何となく格好いいから」というような表面的な理由でスポーツ業界に入っても、長続きしないでしょうし、そもそもスポーツ界は新卒採用などやっていません。自分の人生と深く向き合った上で、腹をくくってスポーツ業界に進みたいという決意をした人でないと、非常に厳しい業界だと思うのです。そういうことを考える機会にしてもらえらたと思っています。

実はこのツアーの思想は、元メジャーリーガーの大家友和選手(現横浜ベイスターズ)が2001年から実施しているドリームツアーを受け継いでいるものです。NYスポーツビジネス視察ツアーのスタッフは僕を含めドリームツアーのスタッフが行っています。対象とする年齢は違いますが、夢を追い続ける力強さを手にして欲しいというのが真の狙いです。

ただ、最初にこれを全面に出しても参加するまでピンと来ないでしょうし、怪しい宗教団体だと思われても困るので、あまり強調しませんが(笑)。

ツアー最終日に、参加者がツアー中に感じたことを共有する機会を設けました。その最後で、僕も次のような感想を共有させてもらいました。メッセージは以下の3つです。

1. エンターテイメントはラーメンと同じ

その心は「食べてみるまで分からない」ということです。美味しいラーメンを紹介する雑誌やテレビ番組はたくさんありますが、それらは参考にはなりますが本当に美味いと感じるかは食べてみないと分からない。スポーツもエンターテイメントです。もしかしたら人生もそうかもしれません。

若いうちに最高のラーメンを食べておくことは重要だと思います。なぜなら、不味いラーメンを食べたときに「何か違うなぁ」と感じることができるからです。この違いに気付くことができることが重要だと思います。若いうちに最高のスポーツ観戦を経験しておくことは大切だと思っています。

2. InputとOutputのバランスを考える

最高のラーメンを食べて違いに気付くことができれば、次にその違いがなぜ生まれたのかを考えることができます。その際重要なのは、InputとOutputのバランスだと思います。

異国の状況を学ぶことは、自国の取り組みの良し悪しを客観的に知ったり、新たな取り組みに向けたインスピレーションを受けることに役立ちます。しかし、「お勉強」だけしていても世の中や自分の人生は変わりません。良質のInputをしたら、Outputしなければいけません。つまり、行動を起こすということです。行動を起こさなければ、「あーいい経験ができた楽しいツアーだった」で終わってしまい、ツアーに参加する前と同じ生活が再び繰り返されるだけでしょう。

3. 人生とは残りの命の使い方の選択

日本人は、他人との比較で幸せを定義する傾向が強いと思います。特に大学生までは、大学受験のレールに乗って皆同じように年を重ねていくので、自分の人生と深く向き合って何かを決断したという経験があまりありません。(自分の学生時代のことを考えると、僕も人のことは言えないですが・・)

これは良し悪しではなく、日本社会の特徴です。しかし、違った生き方・価値観も世界には存在します。「自分のやりたいことは誰が何と言おうとやる」という頑固な点がニューヨーカーの特徴です。いいプレーには我先に拍手しますし、駄目なプレーには周りの顔色を気にせずにブーイングします。

こうした生き方があるんだというのを知っただけで、「目の前の視野が開けた」「今まで自分が悩んでいたのは何だったんだ」と言う学生もいました。

人生とは、残りの自分の命の使い方だと思います。残りの命をどう使うかは、もちろん親が決めるわけでもないですし、友達に聞いたら教えてくれるわけでもありません。自分で決めるしかありません。自分と向き合い、残りの命をどう使うのが自分が一番幸せになれるのか。このツアーがこうしたことを考えるきっかけになってくれたら嬉しく思います。

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