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“清武の乱”とベイスターズ買収騒動に通じるあの問題

ジャイアンツ清武球団代表兼GMの内部告発についてコラムを書きました。

編集部から執筆依頼があった時、実はどういうアングルから書こうか少し迷いました。というのも、既に多くの方から今回のナベツネ氏による人事介入は“内輪揉め”の域を出ず、オリンパスのようなコンプライアンス違反とは次元の違う話だという指摘がなされていたので。

少し考えて、先のベイスターズ買収問題と共通して感じられる“違和感”という切り口からまとめてみました。

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■“清武の乱”とベイスターズ買収騒動に通じるあの問題

 昨年来、世間を騒がせていた横浜ベイスターズ買収問題がディー・エヌ・エー(DeNA)への売却でようやく落ち着いたと思った1週間後、今度は読売ジャイアンツの清武英利球団代表兼ゼネラルマネージャー(GM)が、読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆の渡辺恒雄氏を内部告発しました。

 この2つの騒動で、歴史と伝統ある日本シリーズの存在感がすっかり霞んでしまったのは大変残念なことですが、私はこの2つの騒動には共通した違和感を覚えます。「適切なリーグマネジメント」という視点の欠如です。

 まず、清武氏による内部告発ですが、米国ではオーナーによる人事介入はよくある話とまでは言いませんが、度々起こることがあります。米国では個人がチームを保有することが多く、その点で日本とは事情が少し異なりますが、渡辺氏もジャイアンツの親会社である読売新聞の代表取締役会長であり、実質的なオーナーと目されています。

 球団経営では、オーナーが金を出し、GMが選手を獲得し、監督が采配を振るうという役割分担が一般化しています。レストランに例えれば、オーナーが金を出し、GMが食材を購入し、監督が料理を作るというイメージになりますが、中には購入する食材や調理方法にまで細かく指示を出すオーナーもいます。

 米メジャーリーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキースのオーナーで、昨年亡くなったジョージ・スタインブレナー氏や、米プロフットボールリーグ(NFL)オークランド・レーダーズのオーナーで、こちらも先月亡くなったアル・デービス氏はそうした“金も出すが、口も手も出すオーナー”の典型例と言えるかもしれません。

(続きはこちら
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comments

(日経ビジネスにも同様のコメントをしました。)

日経ビジネスのコメントを見ると、比較的Emotionalかつ個別の球団に対する意見が多いように見えますが、自分はあくまでテーマに従って、リーグマネジメントの観点でコメントさせていただきます。

さて、仰る通り、両ケース共にリーグマネジメント、その中でもコミッショナーの”決断”が必要ではないかと感じました。
リーグ全体のBrand価値を常に高める努力をするのは、コミッショナー独自のミッションであり、もちろんオーナー会議での議論は必要ですが、最終的に”判断”するのはコミッショナーだと思うからです。

球団買収の件に関しては、例えばいったんリーグで買取り、他の11球団が”共同オーナー”となり、売り時を見計らって最適な価格で売る等やり方はいくつか考えられると思いますが、この”最終判断”もリーグ(コミッショナー)の責任分野でしょう。

最後に、MLBとNPBは違うというご意見が多いようですが、確かに違う部分はあるでしょうし、米国流を全て日本に適用することにも論理的に無理があることは理解できます。
が、”先行している事例”から何かを学び取るという謙虚な姿勢も、特に改革期にある組織であれば必要ではないかとも思っています。

  • Baseball all of my life
  • 2011/11/28 12:15 PM
   
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