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日本のスポーツ界にはもう少し女性的な感性が必要

最近ご無沙汰してしまいました。本当に忙しく、仕事の手際の悪さを痛感しています。

 さて、タイトルにあるように、日本のスポーツ界にはもう少し女性的な感性が必要なのかもと感じる機会が最近何度かありましたので、それについて書いてみようと思います。

 アメリカのスポーツ組織でも、Community Relation(地域貢献活動)や広報には昔から女性スタッフが多いのですが、これは女性の視野の広さや対応のきめの細かさ、柔らかさがこうした仕事に上手く生きるからだと思います。最近は、こうした職種に加え、球場設計やマーケティング・営業の要職にも女性の姿が増えてきたように感じます。

 例えば、球場設計で言えば、「“カムデニゼーション”のルーツ」でも書きましたが、最近の米国のボールパークのトレンドを生み出したのは、ボルチモア・オリオールズのカムデン・ヤーズですが、このボールパークを設計したのは女性です。カムデン・ヤーズは今年で建設20周年を迎えますが、全く古さを感じさせないボールパークです。「3年前にオープンした」と言われても、そのように見えてしまうレトロ調の独特の雰囲気を持っています。

 今年に入って何度かカムデン・ヤーズを訪れる機会があり、彼女ともいろいろ話をする機会があったのですが、やはり女性の野球を見る視点は男性とちょっと違っていて、その発想が随所に生かされているように感じました。女性は男性のように野球だけ見られればよいとは考えませんから、友達とおしゃべりしたいとか、美味しいものが食べたいとか、ゆっくりブラブラ歩きまわりたいとか、そういう発想がカムデン・ヤーズの根底にあるようです。ちなみに、周囲から「レトロ調」と言われることは少し気に食わないようで、「まだ新しいスタジアムだからレトロじゃないわよ」とややご立腹していました。

 日本の野球場はまだ野球を見るためだけの施設という感じで、男性的な感性が強いと思います。ここにもう少し女性的な柔らかい感性をブレンドすることができれば、もっと素晴らしい施設が出来上がるのではないかと感じます。

 また、マーケティング・営業の要職にも女性の姿をちらほら見かけるようになりました。この背景としては、マーケティング・営業活動が、今までのように「獲物を追って仕留める」といったハンター型から、「顧客の声を聞き、または声にならないニーズを想像しながら付加価値を提供する」というコンサルティング型にシフトしていることがあるように感じます。

 こうした変化にも、やはり女性的な感性がうまくフィットするのでしょう。残念ながら、日本のスポーツ組織ではまだまだ女性の登用が進んでいないように思えます。自分のクライアントの顔を思い浮かべても、女性はまだ少数です。日本のスポーツビジネス界にはもう少し女性的な感性が必要かもしれないですね。 

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