May 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

「BROKE」(なぜスポーツ選手は一文無しになるのか?)

「すっからかん」「一文無し」という意味の英語です。

3年前、スポーツ・イラストレイテッド誌に衝撃の記事が掲載されました。「どのように(そして、なぜ)スポーツ選手は一文無しになるのか」(How (and Why) Athletes Go Broke)と題されたその記事では、「NFL選手の78%は引退後2年以内に自己破産、もしくは経済的な危機を迎える」「NBA選手の約60%は引退後5年以内に一文無しになる」といった驚きの事実が指摘されています。

これをESPNの「30 for 30」が扱っていたので、思わず見てしまいました。「30 for 30」はESPNが会社設立30周年を記念して2011年に企画した特集番組で、「30名のディレクターに30の違った視点からスポーツドキュメンタリーを企画・制作してもらう」というコンセプトでオンエアされている番組です。

非常にクオリティーの高い番組で、レッドソックスがヤンキースに3連敗後4連勝した2004年のALCSの舞台裏を追っかけた「Four Days in October」や、マイケル・ジョーダンがNBAを一次引退してマイナーリーガーになったいきさつを追った「Jordan Rides the Bus」など、良くここまで潜入取材していたなと驚きを禁じ得ない素晴らしい作品が目白押しです。

で、表題の件に戻ると、「Broke」と題された番組には、何千万ドル(何十億円)単位の報酬を得ていながら、実際に自己破産した元選手が実名で、しかも顔出しして多数登場します。これだけでもかなりの驚きです。

しかし、番組を見ると、驚きと同時に呆れてしまう内容ばかりでびっくり。お金だけでは幸せになれないんだなってことがよく分かります(笑)。例えば、

・収入の半分以上を税金で取られることを知らずに(高所得のスポーツ選手は累進課税で最高税率がかかる)、給与額目一杯使い込んでしまった
・シーズンオフに給与の振込がなくなることを知らずに(スポーツ選手は通常シーズン中に月2回程度チェックで給与が支払われる)、シーズン中に使い切ってしまった
・とりあえずフェラーリを買ったら、マニュアルで運転できなかった
・愛人が8人いて、それぞれの子供の養育費だけで破産しそう
・スーツ・普段着のコーディネートのために数万ドルをポンと払ってしまう

などびっくりエピソード満載。ちょっと異常な世界で、ここまで来ると逆に笑えません。

選手は若くて競争好きな上、見栄っ張りなので、後先考えずに勢いだけでいろいろ買ってしまう(買わされてしまう)んですね。半ば騙されていることに気付かない。こうした選手は格好のカモなわけで、それを突け狙った会社・個人(特に親戚が一番性質が悪いそうです)が蠢いているようです。

こうしたスキャンダルは残念ながら後を絶ちません。各スポーツ組織も手をこまねいているわけではなく、新人研修会などで財務・税務の講座や美人局への対応を教える講義などを行っています。NBAなどでは、「プロ選手になったからといってすぐにポルシェを買ってはダメですよ」などと教えているようです。

見栄っ張りな選手が多いので、自己破産しても名乗りを上げる選手は少数とのこと。把握できているのは氷山の一角で、実際はもっと多くの選手が自己破産しているのではと番組では言っていました。

スポンサーサイト

pagetop