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「MLBビジネスアカデミー」開講

「開講」と言うほど大袈裟なモノでもないかもしれませんが(笑)、光栄にもMLBよりお声掛け頂き、日本語公式HP「MLB.jp」にてMLBビジネスを解説するコラム「MLBビジネスアカデミー」を執筆させて頂くことになりました。

MLBは過去20年間で売上を6.25倍に伸ばしています。この間、チーム数もそれほど増えていないですし、平均観客動員数も伸びていません。このような状況下でいかに売上を増大させることに成功したのか?こうした問題意識からMLBのビジネスモデルを解説していく予定です。

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■第1回:コンビニとして読み解くMLBビジネスとは

 MLBと言えば、ファンの皆さんはマスメディアなどを通じて日本人メジャーリーガーの活躍などフィールド上の情報について触れる機会は多いと思います。しかし、MLBがその舞台裏でどのようなビジネスを展開しているのかについてはあまり知られていないかもしれません。このコラムでは、今回から20回ほどでMLBのビジネスモデルやその手法についてできるだけ分かりやすく解説してみようと思います。  

 「MLBビジネス」と言われても、すぐにはピンと来ないでしょう。そこで、話の入り口としてまずは同じ野球ということで、日米のプロ野球を比較してみようと思います。日本プロ野球機構(NPB)とMLBとの比較です。下のグラフは、2012年シーズンと、その20年前の1992年シーズンのMLBとNPBの売り上げを比較したものです。  


 昨シーズンの売り上げを見ると、単純比較でNPBの売り上げは1,200億円(推定)ですが、MLBのそれは約7,500億円(75億ドルを1ドル=100円で円換算。以下同じ)と、NPBの6.25倍となります。日本の人口が約1億2000万人、米国のそれが3億人ちょっとですから、日本の値を2.5倍すればこの差が補正されることになります(日米のGDP比もだいたい同じです)。 

 しかし、NPBの売り上げを2.5倍にしても3,000億円ですから、MLBには遠く及びません。現在のMLBビジネスがいかに大きいかが少しお分かり頂けたのではないでしょうか。 

 ところが、表からも分かるように、時計の針を20年戻した1992年の値を比較すると、両者の売り上げは共に1,200億円です。国力の差を補正すれば、当時はむしろ日本のプロ野球の方が相対的に大きなビジネスだったことになります。しかし、その後の20年間で、売り上げが横ばいだったNPBとは対照的に、MLBはそれを6倍以上に伸ばしています。 

 では、この20年間でMLBに一体何が起こったのでしょうか?

 実はこの「問い」こそが、現在のMLBビジネスを理解する上で分かりやすい切り口を導いてくれます。スポーツビジネスと考えると実態がイメージしづらいかもしれません。話を分かりやすくするために、これがコンビニビジネスだったと仮定しましょう。 

 ”コンビニMLB”は、現在全米とカナダの一部地域に30店舗(=球団)をフランチャイズ展開しており、その年商は75億ドルです。しかし、1992年の売り上げは12億ドルに過ぎませんでした。6.25倍の売り上げ増は何によってもたらされたのでしょうか? こう設問を置き換えてみるのです。皆さんも考えてみて下さい。

(続きはこちら
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